東洋製罐グループホールディングス(株)は、サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)、東洋紡(株)、レンゴー(株、J&T環境(株)、アサヒグループホールディングス(株)、岩谷産業(株)、大日本印刷(株)、凸版印刷(株)、(株)フジシール、北海製罐(株)、(株)吉野工業所のプラスチックのバリューチェーンを構成する12社で、持続可能な社会の実現に向けて、プラスチック課題解決に貢献すべく、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む共同出資会社、株式会社アールプラスジャパン(代表取締役社長:横井恒彦 所在地:東京都港区)を設立し、6月から事業を開始しました。
今後も(株)アールプラスジャパンは広く出資を募る予定です。現在、住友化学(株)なども出資への検討を進めています。
東洋製罐グループは、創業以来、「事業活動を通して、人類の幸福に貢献すること」を使命とし、「常に新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現を希求すること」を経営理念に掲げて実践に努めています。2019年には、「低炭素社会」「資源循環社会」「自然共生社会」という3つの側面から持続可能な社会の実現に貢献するため、中期環境目標として「Eco Action Plan 2030」を策定しました。資源循環社会の実現に向けて、2030年までに「枯渇性資源の使用量を30%削減」「プラスチック製品については化石資源の使用量を40%削減」「全ての容器包装製品をリサイクル可能またはリユース可能に」することを目指しています。プラスチックに関しては、石油資源の利用から、再生材や植物由来樹脂などの再生可能材料への転換を進めており、再資源化を推進するために本取り組みへ参画します。東洋製罐グループが長年培ってきた技術を結集、活用することにより、バリューチェーンの一員としての役割を果たし、持続可能な社会の実現に向けて貢献してまいります。
●使用済みプラスチックの再資源化技術について
ペットボトル以外のプラスチックは、現在国内では多くが燃焼※1されていると言われています。今回の技術は、ペットボトルを含むその他一般のプラスチックを、直接原料(ベンゼン・トルエン・キシレン・エチレン・プロピレンなど)に戻すケミカルリサイクル※2の技術です。
従来の油化工程を経由するケミカルリサイクルよりも少ない工程で処理でき、CO2排出量やエネルギー必要量の抑制につながるものと期待しています。この技術が確立できれば、より多くの使用済みプラスチックを効率的に再生利用することができると考えています。
※1 焼却時に発生する熱を回収し、発電や熱供給に活用するサーマルリカバリー(熱利用)を含む
※2 使用済みの資源をそのままではなく、化学反応により組成変換した後にリサイクルする
●アネロテック社(Anellotech Inc.)について
2008年創業。米国ニューヨーク州パールリバーに本社・研究開発機能をもつバイオ化学ベンチャー企業。非食用の植物由来原料から石油精製品と同一性能を持つベンゼン・トルエン・キシレンを生成する技術開発を進めている。
東洋製罐グループのCSR経営
https://www.tskg-hd.com/csr/management/
東洋製罐グループ環境方針および中長期環境目標