もうちょっと展覧会
時代の先を行きすぎて製品化されなかったもの、
アイデアは面白いのに種々の理由から製品化を断念されたもの、
まだ製品としては芽が出ていないがひょっとすると大きく発展する可能性があるもの。
ここでは、そんな「もうちょっと」な製品たちをご紹介します。
数多くの挑戦があったからこそ、私たちは多くの新製品を市場に提供できているのです。
「私、ダイエット
してみました。」
超薄肉ペットボトル
『VALUE』
2008年、ミネラルウォーターを対象とした従来比50%の軽量化を実現した環境対応型ペットボトル。開発した当時は社会全体の地球環境に対する意識が高くはなく、また、ミネラルウォーターの市場規模も小さく、機をとらえることができなかった。ただ、いち早く軽量ペットボトルの開発とその生産技術の確立に成功した。
「ラベルの可能性は無限大!?
フルシュリンク
ラベリングボトル
文字やイラストを印刷したシュリンクラベル(熱をかけると縮むフィルム)を底部まで全面に被せたボトル。まるで塗装したかのようなきれいなボトルを作ることに成功した。開発の対象としたタイプのボトルが使われなくなったため普及しなかったが、ボトルの意匠やデザインの可能性を大きく広げた。
「時代の先駆け」
ドームエンド
皆さんもよく手にするボトル缶。実は当社はいち早くボトル缶に目を付けていた。2000年代前半には「開封して、何度でも密封できる」「開封前に飲み口が汚れない」という機能を持つ缶は存在しなかった。当時の技術では設備に費用がかかりすぎるため日の目を見ることはなかったが、時代の先を読み、新しい容器を世に出すために東洋製罐がチャレンジした代表的な製品である。
「来たれビッグウェーブ!」
ファインクラッド材
(二次電池用安全弁)
携帯電話などに使用される二次電池の爆発を防ぐ装置に使われる高機能材料。異なる金属箔を高精度で張り合わせた、正確な動作が求められる安全弁には適した材料であった。競争の激化により本用途では生産中止になったが、得られた技術は5G(第5世代移動通信システム)機器向けの回路基板用素材の開発に活かされている。
「あるはずの
ないところに、容器。」
スクラップを
利用した防振材
製品をつくる時に出るスクラップや使用済みペットボトルを利用した防振材。工場内の廃材から製造できるので材料費はほぼ0である。制振鋼板の原理を応用することで、安価だが高性能なものが出来上がった。線路の枕木の下に設置する防振材としての適用を考えたが事業化には至らず、性能把握までで終了した。この防振材は、容器から派生する新規事業の可能性を感じさせるものであった。
「自然との調和」
高効率反射鋼板
窓のつけられない部屋に、太陽光を効率よく長距離でも届けることができる特性を活かし、光ダクトシステムとして展開された高効率反射鋼板。材料に銀鏡めっきを施すことにより製造され、省エネルギーの照明として、自然との調和も図る製品であった。しかしながら、銀鏡めっき以外で製造された競合品との競争の激化で、残念ながら生産中止となった。
「ビジュアル系容器!?
偏光パール
コーティング
光の当たり方で色味が変わる材料による、独創的な外観を実現できるコーティング技術。ビジュアルが強すぎて、マッチする内容物にまだ出会えていない。現在はネイルのカラーをヒントに改良を加え、マイルドな色味も展開。女性向け製品を検討しているお客様を中心に絶賛提案中!
「消費者の想いをカタチに!」
OLFIT
「持った時にパウチの縁にあたった手が痛い」という消費者の声にたいして、縁を折り返す加工をすることで答えをカタチにしたパウチ。消費者の潜在的なニーズには応えた技術ではあったが、具体的な引き合いはまだないためペンディングとなっている。OLFITは消費者の想いをカタチにした代表的製品のひとつである。
「ちょっとセンス
ありすぎたのかな...。
DIPO
自己閉鎖式の抽出口と逆流防止弁により、指でつまむだけで内容物を抽出できるパウチ。これは内容物を詰め替える必要が無く、吊り下げて使用することができる。今はポンプヘッド付ボトルが主流だが、「吊り下げて使う」という新しいスタイルを根付かせようとこちらから仕掛けた容器であったが、テスト販売するもそのスタイルが根付かず販売終了。
「未来のキャップ!?
RFIDタグ
内蔵キャップ
世界初のペットボトル容器用のRFID(無線通信を用いた自動認識技術)タグ内蔵キャップ。2017年に公表された「コンビニ電子タグ1000億枚宣言(2025年までにコンビニ大手5社の全商品に電子タグを貼付け・商品の個品管理を実現する)」(経済産業省)を10年以上も先取りしている。