地域との共生:社会貢献活動
Coexistence with Communities
東洋製罐グループ社会貢献活動
東洋製罐グループは、グループCSR基本方針に「地域社会」を重要なステークホルダーとして「地域社会との共生を目指して、地域での交流を大切にします。」と掲げています。各事業所それぞれの特色をいかしながら、各国の社会情勢、文化や習慣などを理解・配慮した地域貢献活動を推進しています。
社会貢献活動は、地域との共生、次世代を担う子どもたちの為の活動を中心にグローバルに展開しています。
企業行動規準においても全ての役員・従業員が実践・遵守すべき行動の規範として以下を掲げています。
- 8.社会参画と発展への貢献
私たちは、「良き企業市民」として、積極的に社会に参画し、その発展に貢献します。-
積極的な社会参画
- ・会社の社会参画の考え方を理解し、グループの一員として、積極的に社会にかかわり、社会の発展に貢献します。
- ・ 次世代を担う子どもたちの健全な育成に役立つための活動に積極的に参加します。
- ・事業活動を展開する各国・地域の社会事情を理解し、その文化や慣習、宗教に十分配慮した活動を行い、国際社会や地域社会との信頼関係を築きます。
オンライン出前授業
東洋製罐グルーブでは、「小学生向け環境教育」「中高生向けキャリア教育」の2つの出前授業を行っています。アクティブラーニングを取り入れた授業では、“容器”を題材に次世代が未来を考えるお手伝いをしています。2020年度はコロナ禍で対面が難しい状況でしたが、オンラインも含めグループで合計15校、1,415名に実施しました。平常時には学童クラブのイベントや、容器文化ミュージアムでの校外学習も受け入れています。

インターンシップ受け入れ
東洋製罐グループ各社では、実体験を通して社会や仕事への理解を深める機会として、インターンシップを受け入れています。東洋鋼鈑では近隣の中学校から2020年度に5名の学生を受け入れ、各工程の説明や職場での実習などを2日間行いました。東洋製罐では大学生、短期大学生、高校生、障がい者施設などから16名を受け入れました。海外事業会社でも毎年受け入れを行っており、2020年度は東洋製罐事業グループのタイ、中国で合計16名を受け入れました。

小学校へパーティション寄付
日本トーカンパッケージでは、仙台工場の近隣に位置する宮城県黒川郡大和町立落合小学校に、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのパーティションを全校児童33名分寄贈させていただきました。
パーティションは、透明フィルムを段ボールシートで枠組みしたもので、机の正面・左右を囲み、周囲を見ながら授業を受けられる仕様にしています。普段は床に置き、必要な時に机に載せて使用しています。児童の皆さんからは、「音楽の時にリコーダーができるようになりました」「給食の時にもおしゃべりしながら食べるようになってうれしいです」など、パーティションのおかげで安心して学校生活を送ることができるようになったとお礼のメッセージと感謝状をいただきました。
今後も地域社会に貢献できる活動に取り組みたいと考えています。

ベルマーク・プロジェクトに参加
東洋製罐豊橋工場では2016年より、豊橋市の「ベルマーク日本一!プロジェクト」に参加しています。ベルマークや、ベルマークに交換できるインクカートリッジ、トナーカートリッジを収集することで、小中学校の教材購入を助け、また、仕分け作業の過程は障がいのある子どもたちの作業実習としても役立っています。

次世代育成支援活動
東洋鋼鈑は毎年、下松事業所のある下松市に対し、次世代育成支援を目的とした寄付を行っています。例年は、その寄付により、下松市教育委員会の企画で小・中学生向けに音楽鑑賞会などが開催されていましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、下松市内の小・中学校吹奏楽部、金管バンドクラブでの楽器購入費用として文化、芸術の育成・発展に役立てていただくことになりました。
下松市教育委員会からも、今回の楽器購入が、コロナ禍で演奏を披露する機会が減った子どもたちに、大きな励みになったとの感謝の言葉をいただきました。
TABLE FOR TWOへの参加
東洋製罐グループ本社ビルでは、2018年2月から、社員食堂のヘルシーメニューを購入すると代金の20円が開発途上国の学校給食の支援となるTABLE FOR TWOへの参加を続けています。活動開始からの累計寄付金額は224,590円となりました。
また、従業員への情報発信としてパネル展示も行っています。

海外での社会貢献活動
タイの3社(Bangkok Can Manufacturing、 Next Can Innovation、Global Eco-can Stock(Thailand))は、新型コロナウイルス感染症ファンドへの募金活動、田植えと収穫活動、子どもたちへの昼食や文房具、スポーツ用品などの寄付を行いました。中国の東洋飲料(常熟)有限公司では、常熟市高新区へマスクを3,000枚寄付するなどの活動を行いました。また、タイのToyo Filling Internationalは近隣の複数の学校への物品などの寄付、病気の患者へ必要な物品の寄付などを行いました。これからも地域に根差した社会貢献活動を継続していきます。

災害時の各自治体との協力
日本トーカンパッケージは、地震や洪水などの災害時に避難所での被災者の負担を軽減することを目的として、 以下の地方自治体との間で段ボール製品提供に関する協定を締結しています。
救援物資としては段ボール製簡易ベッド・間仕切りなどとなります。
有事の際には、これまでの経験を踏まえて最善を尽くし、地域社会の一員として貢献していきます。

締結日 | 地域および協定名 |
---|---|
2019年7月 |
栃木県さくら市 |
2020年6月 |
埼玉県草加市 |
2020年7月 |
愛知県安城市 |
2020年7月 |
宮城県大和町 |
東罐興業小牧工場では、2020年12月に太陽光発電システムを導入しました。太陽光発電と蓄電池を組み合わせたシステムで、地域の防災・減災と低炭素化を同時に実現する自立・分散型エネルギー設備です。電力会社の送電系統が停止しても、蓄電池と太陽光発電を併用して電気の使用が可能です。小牧市と地域防災協定を締結し、大規模災害時には食堂を一時避難所として地域住民に提供します。
TOMATEC本社・大阪工場では地域町内会の防災活動に協力し、正門入り口付近の建物に、付近の河川が氾濫し浸水した場合の水位を示す看板を設置しました。浸水した場合は3メートルの高さになると言われているため、毎日目に触れる看板で防災意識を高めてもらうとともに、定期的に実施している地震・津波避難訓練によって有事の対応や避難経路について確認しています。

災害被災地への支援
東洋製罐グループは、甚大な自然災害が発生した際に、被災者の救済や被災地の復旧・復興に役立てていただくための支援活動を行っています。2020年度は令和2年7月豪雨災害に対する支援として、日本赤十字社を通じて1,000万円の義捐金を拠出しました。
主な義捐金などの拠出
年 | 件名 | 寄付金額 | 寄付先 |
---|---|---|---|
2020 |
令和2年7月豪雨災害義捐金 |
1,000万円 |
日本赤十字社 |
2019 |
令和元年台風19号に対する支援 |
1,000万円 |
日本赤十字社 |
2018 |
平成30年7月豪雨(西日本豪雨) |
1,000万円 |
日本赤十字社 |
2016 |
熊本地震 |
1,000 万円 |
日本赤十字社 |
献血活動
東洋製罐グループでは、地域貢献および社会貢献活動を目的として、日本赤十字社と連携し各事業所にて就業時間内に定期的に献血活動を実施しています。
献血の課題として、近年の少子高齢化の影響により輸血医療が増加する一方で、献血に協力する人が年々減少する傾向があげられており、今まで以上に若い世代の献血への協力が必要となっています。企業が団体献血を定期的に行うことで、若い世代の参加を含めた幅広い年代で献血に協力できます。
安定的な血液の確保に少しでもお役に立てるように、2020年度は新型コロナウイルスを含む感染症対策に十分留意した体制で実施しました。またタイにおいても、タイ赤十字社と連携して、各事業所にて定期的な集団献血を実施しています。今後も東洋製罐グループは、国内外で積極的に献血への協力をしていきます。
医療機関へN95マスクを寄付
東洋製罐グループは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、医療現場においてウイルスを含んだ飛沫による感染を防ぐことのできるN95マスクなどが不足していることを受けて、緊急用に備蓄していた1,220枚のN95マスクを、一般社団法人日本経済団体連合会を通じて2020年4月に寄付しました。
医療の最前線でご尽力されておられる皆さまに心から敬意を表するとともに、一日も早く新型コロナウイルスの感染拡大が収束することを願い、東洋製罐グループとしてできる支援に一つひとつ取り組んでいきます。
政治献金実績
2020年度の政治献金はありませんでした。