従業員の尊重:自律的成長の実現(人材の育成)

グループで連携した人材育成

東洋製罐グループは、グループで連携して人材育成を推進しています。若手層を対象とした論理的な思考方法を習得するためのロジカルシンキング研修、新任の役職者を対象とした管理職研修、MOT(技術と経営の融合)をベースに技術系若手リーダーを選抜対象としたTLP(テクニカルリーダーズプログラム)をグループ共通で実施することで、グループ内の人材交流を図り、個社を超えたグループ一体感の醸成、人的ネットワークの構築を進めています。
従業員の自己啓発のサポートとして、通信教育の修了者には受講料を全額補助する制度を設けています。2022年度はグループ会社全体で延べ3,431件の申し込みがありました。また、語学力強化推進を目的にTOEIC受験料の全額補助制度を導入しています。
グループを牽引する次世代のリーダー育成を目的として、主力会社の部長・課長層を対象に「次世代経営者育成研修」(部長層対象)および「TSGBC(東洋製罐グループビジネスカレッジ)」(課長層対象)を実施し、経営に関する「知」の習得とリーダーとしての「軸」の確立を目指しています。
2021年度の大卒定期採用からグループ一括採用※を開始しました。東洋製罐グループ内の人材面の連携をより深め、さまざまな人材育成の機会を通じて人材の基盤づくりに積極的に取り組んでいます。

  • グループ一括採用の対象は、東洋製罐グループホールディングス、東洋製罐、東洋鋼鈑、東罐興業、日本クロージャー、東洋ガラス、メビウスパッケージングの7社

グループ共通教育体制図

グループ共通の社内研修(2022年度実績)

  • 表は左右にスクロールできます
分類 研修名 実施期間・回数 参加人数
(合計延べ時間
選抜研修 次世代経営者育成研修(9期) 2022年1月~7月 20名
(1,562)
計 367名
(14,922)
TSGBC(9期) 2021年10月~2022年12月 20名
(3,200)
TLP研修(第15期) 2022年7月~2023 年2月 30名
(3,255)
階層別研修 新任上級管理職研修 2泊3日 計5回 35名
(814)
新任管理職研修 オンライン3日間(計7回) 81名
(1,883)
新任係長研修 オンライン3日間(計8回) 97名
(2,255)
ロジカルシンキング研修 オンライン3日間(計6回) 84名
(1,953)
  • 1日7.75時間で計算した結果を四捨五入して算出

従業員のキャリア自律を支援する「社内副業制度」を開始

東洋製罐グループホールディングスでは、従業員が異なる部署の業務に自ら手を挙げて従事できる仕組みを通じて、スキルアップやモチベーションの向上、さらにはキャリア自律を通じてエンゲージメントを高めることを目的として、社内副業制度を2023年6月より導入しました。
受け入れ部署側を、新規業務や、既存メンバーでは知見やマンパワーが不足している業務に対して、新メンバーの参画で新しい見解や感性を得る機会が増え、業務効率の向上や、多様性から新たな発想や価値が生まれることを期待しています。

工場での人材育成の取り組み

TOMATEC九州工場では若手社員を対象に、現場の設備や製造上の身近な事例についての勉強会を定期的に開催しています。一緒に働く身近な先輩が講師役となり、和気あいあいとした雰囲気の中、実践教育を中心に据えることで、若手社員にとってわかりやすい勉強会にしています。副次的な効果として、教える側の勉強にもなり、また先輩後輩のコミュニケーション向上にもつながっています。いつも危険が隣り合わせの製造現場において、正しい知識の習得は安全第一、品質向上につながり、同時に働きやすい職場が醸成されています。