従業員の尊重:人材育成
Human Resource Development
グループで連携した人材育成
東洋製罐グループは、グループで連携して人材育成を推進しています。若手層を対象とした論理的な思考方法を習得するための「ロジカルシンキング研修」、新任部長・新任課長・新任係長を対象とした管理職研修、MOT(技術と経営の融合)をベースに選抜した技術系若手リーダーを対象としたTLP(テクニカルリーダーズプログラム)をグループ共通で実施することで、グループ内の人材交流を図り、個社を越えたグループ一体感の醸成、人的ネットワークの構築を進めています。
従業員の自己啓発のサポートとしては、通信教育の修了者には受講料を全額補助する制度を設けています。2020年度はグループ会社全体で延べ3,357件(前年より208件増)の申し込みがありました。また、語学力強化推奨を目的にTOEIC受験料の全額補助制度を導入しています。
グループを牽引する次世代のリーダー育成を目的に、主力会社の部長・課長層を対象に人材を「見つける・育てる・配置する」中核人材マネジメントを推進しています。中核人材としての選抜者は、「次世代経営人材育成研修」(部長層対象)および「TSGBC(東洋製罐グループビジネスカレッジ)」(課長層対象)を受講します。2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大を受けて延期としましたが、引き続き、経営に関する「知」の習得とリーダーとしての「軸」の確立を目指していきます。
東洋製罐グループの将来を担う人材を確保し育成していくために、2021年度の大卒定期採用からグループ採用※(東洋製罐グループホールディング籍での採用)を開始しました。
東洋製罐グループ内の人材面の連携をより深め、さまざまな人材育成の機会を通じて「人材」の基盤づくりに積極的に取り組んでいます。
- ※グループ採用の対象は、東洋製罐グループホールディングス、東洋製罐、東洋鋼鈑、東罐興業、日本クロージャー、東洋ガラス、メビウスパッケージングの7社です
グループ共通教育体制図
- ※枠内の図は左右にスクロールできます

グループ共通の社内研修(2020年度)
分類 | 研修名 | 研修期間 | 参加人数 | |
---|---|---|---|---|
選抜研修 | TLP研修(第13期) | 8カ月(延べ14日) | 27名 | 計 289名 |
階層別研修 | 新任部長研修(計3回) | 2泊3日(約28時間/回) | 19名 | |
新任課長研修(計7回) | 2泊3日(約25時間/回) | 85名 | ||
新任係長研修(計7回) | 2泊3日(約23時間/回) | 100名 | ||
ロジカルシンキング研修(計4回) | 2泊3日(約19時間/回) | 58名 |
- ※2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、「次世代経営人材育成研修」「TSGBC(東洋製罐グループビジネスカレッジ)」は延期としました。

グローバル人材マネジメント
東洋製罐グループの海外拠点は、タイ、中国を中心に53カ所あり、95名の海外赴任者が活躍しています。海外事業のさらなる展開に向け、グローバルに活躍できる人材育成のために、従業員の語学研修のサポートや海外従業員の日本での研修を行っています。
海外拠点数53カ所 / 海外赴任者数95名
国・地域別内訳 | 拠点数 | 赴任者数 |
---|---|---|
タイ | 8 | 42 |
中国 | 14 | 18 |
アメリカ | 7 | 7 |
マレーシア | 2 | 5 |
インドネシア | 3 | 4 |
ドイツ | 2 | 4 |
トルコ | 1 | 4 |
シンガポール | 1 | 3 |
その他 | 15 | 8 |
2021年4月1日時点
【対象】子会社(連結・非連結問わず)、関連会社含め全てのグループ会社の拠点数
TLP受講者コメント
今回受講させていただいたTLP研修では、技術経営の基礎を活用した事業化手法を学びました。グループ各社より集まったメンバーとのチーム検討では、各社の保有技術と、将来予想される重要な変化およびそれに対する課題を踏まえた新事業のアイデア創出から始まり、最終的には新事業計画書を作り上げ、経営層にプレゼンテーションを行いました。
今回の研修はコロナ禍の影響により、中間発表の1回を除き全てオンラインでの実施となりました。メンバー間の距離が縮まるのに多少時間がかかったように思いますが、離れた事業所にいても多くの議論の場を設けることができ、チームの強固な結束につながったことは、オンラインならではのメリットだと感じました。今後は、本研修で得たグループ各社の仲間とのつながりを活かして、グループの発展に貢献していきたいと考えています。
綜合研究所 プロセス研究部
成形加工研究室
青谷 正毅