容器包装のユニバーサルデザイン

性別、年齢、体型の違いに加え、障がい者や高齢者、外国人の増加、女性や子供の行動範囲の広がりなどを理由に、生活スタイルは様々になりました。
毎日のように使う生活に密着した容器包装だからこそ、身体的・心理的負担があってはなりません。多くの人が使いやすいと感じる製品をつくるため、多様な特性や利用状況などを理解し、容器包装に特化したユニバーサルデザインの視点を取り入れる必要があります。

東洋製罐グループが考える容器包装のユニバーサルデザイン

私たちの扱う容器は素材や形がさまざまで、ユニバーサルデザインの取り入れ方も容器によって変わります。
ユニバーサルデザインを取り入れるための配慮ポイントを設定し、使いやすいと感じる製品作りを行います。

ユニバーサルデザインを取り入れるための配慮ポイント

  • 手にフィットする形状で持ちやすい。
  • 利き手によらず力が入れやすく開閉しやすい。
  • 内容物を最後まで取り出しやすい。
  • 分別性、減容性があり捨てやすい。
  • 安全に配慮された構造や機能。
  • 情報を伝える手段が複数ある。 
  • 見分けやすい配色で、
    注意書きなどの情報が伝わりやすい。
  • 他の文字や文章と見分けが付く、
    間違いにくい書体やレイアウト。

軽くて持ちやすい
牛乳びん

手にフィットする形状で持ちやすい。

年齢とともに握る力は低下していきます。最適な径や持たせる位置の工夫、軽量化などにより持ちやすさや注ぎやすさを追及しています。

超軽量リターナブル牛乳びん Z900

ガラス表面に樹脂コーティングを施すことで従来びんと比較して40%の軽量化を実現しました。胴部のくびれによって持ちやすさも向上しています。

力が入れやすく
開閉しやすいびん

利き手によらず力が入れやすく開閉しやすい。

開閉するために必要な力は年齢とともに低下していきます。力の弱い人でも開閉しやすい工夫をボトルやキャップに施しています。

UD食料乳びん

キャップを開ける際に安定して力を入れやすい形状にすることで、開栓性が向上しています。

最後まで使い切れる
ボトル

内容物を最後まで取り出しやすい。

内容物を最後まで使い切れないなど、取り出しやすさに対する不満を解消するために、形状やキャップの機構に工夫を施します。

薄肉多層スクイズ容器

薄肉化により口をつぶすことができるため、中身を最後まで使い切れるボトルです。

注ぐ量を調節できる
キャップ

内容物を最後まで取り出しやすい。

内容物を最後まで使い切れないなど、取り出しやすさに対する不満を解消するために、形状やキャップの機構に工夫を施します。

フリップアップキャップ

ボトルを押して注ぎ、離すとピタッと液切れする、適量をワンタッチで注ぎ出せるキャップです。

折りたたみやすい
ボトル

分別性、減容性があり捨てやすい。

環境意識の高まりを考慮し、使用者が分別や廃棄を行いやすい工夫を施します。

WEL ボトル

折り目に沿ってたためるため減容性が高いボトルです。

分別しやすいキャップ

分別性、減容性があり捨てやすい。

環境意識の高まりを考慮し、使用者が分別や廃棄を行いやすい工夫を施します。

スムーズプルヒンジ

特別な道具を使わずに容器から分別できるキャップです。

ケガをしにくい蓋

安全に配慮された構造や機能。

安心して商品を購入・消費していただけるよう、内容物の保護はもちろん、使用者の安全に対しても配慮しています。

食品缶詰用ダブルセーフティ蓋

開缶後の切り口で指を切らないように、フチを折り曲げ加工しています。

凸凹のついた
滑りにくいコップ

安全に配慮された構造や機能。

安心して商品を購入・消費していただけるよう、内容物の保護はもちろん、使用者の安全に対しても配慮しています。

モーグルコップ

表面の凹凸により熱々でも持ちやすく滑りにくいコップです。
さまざまなデザインに加工できるため商品価値も向上します。

落ちないキャップ

安全に配慮された構造や機能。

安心して商品を購入・消費していただけるよう、内容物の保護はもちろん、使用者の安全に対しても配慮しています。

ストラップバンドキャップ

キャップとバンドにストラップを設けたため、落とす心配がなく、飲むときにも両手をふさぎません。

音と感触で開栓を
知らせるキャップ

情報を伝える手段が複数ある。

目で見ることに限らず、触ってモノを判断できる工夫など、情報を伝える手段を複数設けています。

ヒネルキャップ

キャップを逆に回し締めると「カチッ」と音がして中栓が外れる音と感触で開栓を知らせるキャップです。

見分けやすい配色

見分けやすい配色で、注意書きなどの情報が伝わりやすい。

伝えたい情報の優先順位を見直し、利用者側の理解しやすさを追求することで、大半の人にとって、整理された見やすいデザインになります。

カラーユニバーサルデザイン

色の見え方の違いを問わず、より多くの人に利用しやすい製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方。

※色弱者:色を感じる組織の一部がなかったり特性が異なる。特定の色同士の組み合わせが識別しにくい場合がある。