データによる未来想像
SaTeras
SaTerasの特長
FEATURE

特長
01
長期間安定して
時系列データを取得

特長
02
リアルタイム表示・通知による
気づきとダウンタイム低減

特長
03
常時遠隔監視による
管理工数の削減

特長
04
必要な情報を必要な人に、
製造現場を活性化
提供価値
VALUE PROPOSITION
多様なバリューチェーンとデータ連携して
環境負荷低減と水平リサイクルを推進
OPEN CLOSE
顧客
- バリューチェーン上でのデータ連携によるQCD改善
消費者
- 製造過程の環境影響を見える化し、持続可能な選択肢を提供
サプライヤー・リサイクラー
- 水平リサイクル推進でパートナーシップ強化
スマートファクトリー

東洋ガラスが考えるスマート工場
東洋ガラスは、労働力不足や生産効率の向上、そして脱炭素社会の実現といった課題に対応するため、「少ないエネルギーとその時代の労働人口に合わせた人員体制により、ガラスびんを高効率で生産できる工場」を目指し、2020年からスマート工場プロジェクトを開始しました。




feature 01
炉内サーモビジョンカメラ導入による
炉内条件の最適化

今まで見えていなかった炉内ガラス溶融状態の
可視化による炉の最適運転を実現
炉内ガラス溶融状態の可視化
従来のガラス溶解炉の運転では、炉の各所にピンポイントで温度計を設置し、これらの温度データを基に炉の管理を行ってきました。生産量や投入される原料の溶融状態、バーナーの燃焼状態などの変化により、最終製品に泡などの品質欠点が発生することがあります。現状では品質欠点を発生させないようエネルギーを増やして対応しています。炉内ガラス溶融状態を適切なエネルギー下で精度良く管理するため、炉内サーモビジョンカメラを導入しました。
炉内ガラス溶融状態の可視化による
炉の最適運転の実現
炉内サーモビジョンカメラの情報を基に生産量に見合ったエネルギー投入量の管理を行うことで、さらなる省エネを目指しています。将来的には、データを深層学習させて、炉の予測制御運転を検討しています。
feature 02
GAM※によるゴブ落下状態の見える化と
ゴブ周辺情報を用いたゴブ遅れ欠点発生予兆検知

今まで見えていなかったゴブの落下状態を可視化!
AIによる欠点発生予兆を実現
びん欠点低減に向けた取り組み
カットされたゴブ(ガラス玉)は、自然落下でトラフ(樋※とい)を滑り降り金型に投入されます。ゴブ形状や温度、トラフの摩擦係数等様々な条件が重なり金型へのゴブ遅れが発生し、びん欠点が発生することがあります。このゴブ遅れを検知する装置として、ゴブ落下タイミングが計測できるGAMを開発しました。
このゴブ落下タイミング情報とゴブ形状、ガラス温度情報を重ね合わせ見える化することにより、数値を基にしたオペレーションが可能となりました。
AIを活用したゴブ遅れ起因の
欠点発生予兆検知
ゴブ遅れ起因の欠点を発生させないために、見える化画面で収集した情報を元に欠点予兆検知AIアルゴリズムの開発を行い検証を実施しています。
GAM装置:特許出願中 ゴブ遅れ予兆検知システム:特許出願中
feature 03
VAI※による目視検査員の代替

AI検査システムの開発によって
品質向上と人手不足の解決を目指す
目視検査員に代替する検査装置開発に
向けた取り組み
VAIは、目視検査員に代わるために十分な検出力を持つAI検査システムとして開発を進めています。従来、目視検査員にしか見えなかった欠点を見つけ、分類・排除することにより、品質を保証します。また、特殊な技能を要する目視検査員の代替となることで、安定検査と人手不足への対応を実現します。
VAIの特徴と今後の課題
VAIは、特殊な光学系により、見えにくい欠点を抽出します。また、それら欠点画像を用いて学習させたAIにより、欠点を検出・判別し、排除します。現在、工場でオンラインテストを実施中であり、丸びんの首・肩・胴・裾部の検査に対応しています。今後、変形びん、色びん、模様部などへの対応も進める予定です。
VAI検査装置:特許出願中 VAI検査方法:TSKGHDと共願特許出願中
提供価値
VALUE PROPOSITION
QCD改善と信頼情報提供、
安全商品で環境負荷低減を実現
OPEN CLOSE
顧客
- 少人化しても高品質な製品を安定的に供給し、品質・生産性を向上
- 効率的な工場運営で納期や業務効率を改善し、顧客満足度を向上
- 容器の身分証明書発行によりトレーサビリティを提供
消費者
- 信頼できる安全な商品を提供し、安心・安全の品質を確保
- 必要なガラスびんを安定供給し、消費者の利便性を向上
サプライヤー・リサイクラー
- 工場の状態を連携し、サプライヤーとの関係を強化
- 持続可能な生産プロセスを推進し、環境にも配慮