私たちの生活になくてはならないペットボトルは、リサイクル率80%以上とリサイクルが進んでいる容器の一つなんだ。今回はペットボトルの原型となる「プリフォーム」について説明するね!
プリフォームとは、ペットボトルの赤ちゃんのようなもの。小さな試験管のような形をしていて、これがペットボトルの原型になるんだ。
ペットボトルは、「ブロー成形」という方法でつくられている。ブローとは英語の「blow」=「吹く」という意味で、プラスチックの内部に空気を入れて膨らませることによってボトルの形にする方法なんだって。
機械でペット樹脂を溶かしながら圧力をかけ、プリフォームの金型に流し入れる
1を冷やして取り出したら、プリフォームのできあがり
プリフォームを、イラストのような工程で金型に入れて伸ばし、風船のように膨らませてペットボトルの形にするんだ。プリフォームは同じものでも、金型を変えることで、いろんなデザインのペットボトルがつくれるんだって!
ペットボトルにする時は、プリフォームを、加熱してボトル用の金型に入れる
棒を使って、プリフォームを縦方向に伸ばす
高圧の空気を入れて、プリフォームを横方向に膨らませる
冷やしてから金型を開き、取り出したらペットボトルのできあがり
以前は、小さなプリフォームを膨らませてボトルの形にしてから、飲料メーカーに運んでいたんだ。今は方法が変わって、プリフォームの形のままで飲料メーカーに運んでから、ボトルの形をつくるようにしたんだ。プリフォームは小さいから運んだり保管したりするのも効率が良くなって、トラックの排気ガスも減らせるから、地球にも優しいんだ。もちろん、リサイクルされた原料や植物由来の原料を使うなど、プラスチックの使用量の削減にも取り組んでいる。ペットボトルがどんな容器なのかについては、「ペットボトルのお話」で確認してね!