3Rの優先順位は、まず、ごみを出さないようにする「リデュース」、使えるものは繰り返し使う「リユース」、それでもごみになってしまったら原料に使う「リサイクル」の順番です。この3R優先順位を意識して、使う私たちも環境に優しい行動に変えていくことが大切だよね。ここではすぐにできる、容器の3Rについて説明するよ。
通信販売を利用してペットボトルの水やお茶を買うとき、ラベルレスボトルが使われているものがあるんだ。ラベルレスボトルはペットボトルにプラスチックラベルが巻かれていないもので、2018年頃に登場している。
ペットボトル飲料は、飲み物の種類や含まれている栄養を容器に表示することが法律で決まっていて、ペットボトルに表示が書かれたラベルが巻かれている。でも捨てるときはペットボトルからラベルを外す必要があった。
プラスチック包装の削減と捨てるときの分別の手間を減らすために、ラベルレスボトルが登場したんだ。通信販売の場合は飲料を1箱まとめて売るので、個々のボトルに表示しなくてもいいことになったんだ。
最近では、コンビニでプラスチックラベルの代わりに小さなラベルシールで表示したラベルレスボトルも数量限定で登場しているよ。
洗剤などはプラスチックボトルを何度も買い替えなくて済むように、詰め替えのパウチが用意されている商品が多いよね。現在では洗剤用製品等の約80%が、詰め替えパウチになっているほどなんだ。
最近の飲み物はペットボトルに入っているものが多いけど、ガラスびんだと保存性が高く、洗って何度でも使えるんだよ。近年はリターナブルびんとも呼ばれているけれど、ビールびんや牛乳びんなどがリユースされるのは、明治時代から変わっていないんだって。中身が同じだったら、できるだけ詰め替えやリターナブルびんのものを選ぼう。
販売されているいろいろな商品も、ごみを分別しやすいように工夫されていたり、プラスチックを減らすために素材を紙に変更しているよ。例えば容器に分別マークが入っていたり、ペットボトルに巻いてあるプラスチックラベルに切れ目が入れてあるのも、そうした工夫のひとつなんだよ。
日本の缶のリサイクル率は90%以上、ペットボトルは85%以上と、世界と比較しても日本のリサイクル率が高いのはごみの分別がしっかり行われているからと言われているよ。
缶やリターナブルびん、ペットボトルを捨てる前には、中身を捨ててすすぐなどキレイにして捨てないと、再び資源として使うことができなくなってしまうので気をつけてね。
またごみの収集日まで待たなくても、近所にある缶やペットボトルの回収ボックスに入れても、資源としてまた再利用されることができるし、お店によってはポイントがもらえたりするよ。近所のスーパーやコンビニで回収していないか調べて、ぜひ実行してみてね!みんながきちんと分別することによって、もっとリサイクルが進むんだ。