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#01

むかしの容器、いまの容器

マナブ先生

クイズです。缶(かん)やガラスびんができるきっかけを作(つく)った国(くに)はどこでしょう?
❶日本(にほん) ❷フランス ❸イギリス
どれだと思(おも)う?

カンタ

うーん。わかんないけど、フランス?

マナブ先生

お!正解(せいかい)だよ。200年(ねん)くらい前(まえ)にフランスのアペールさんっていう人(ひと)が、ガラスびんにつめて、食(た)べ物(もの)を長(なが)くほぞんする方法(ほうほう)を発明(はつめい)したんだ。
フランスこうていナポレオンが、「兵士(へいし)のために、食(た)べ物(もの)をほぞんできる方法(ほうほう)を考(かんが)えてくれた人(ひと)に賞金(しょうきん)をあげます」って言(い)ったのがきっかけだったんだよ。

ヨウコ

びんに入れてほぞんするって、そんなに昔(むかし)からあったんだ!

マナブ先生

そう。空気(くうき)を入(い)れないようにびんに中身(なかみ)を入(い)れて、熱(ねつ)で殺(さっ)きんするっていう方法(ほうほう)は、今(いま)でも使(つか)われているよ。

トピック①:容器歴史

最初など自然でできていた!

ひとびとが集(あつ)まって生活(せいかつ)するようになると、食料(しょくりょう)をたくわえたり、みんなで分(わ)けたりするために、容器(ようき)が必要(ひつよう)になったんだ。
はじめは、土(つち)や、わらや木(き)など自然(しぜん)の材料(ざいりょう)で容器(ようき)を作(つく)っていたんだよ。人類(じんるい)の進化(しんか)にともなっていろいろな技術(ぎじゅつ)が生(う)まれて、とう器、ガラスびん、缶(かん)などの容器(ようき)が作(つく)られるようになっていったんだ。

トピック②:ふたの歴史

ふたの変身

昔(むかし)は、飲(の)み物(もの)はつぼなどに入(い)れていたんだよ。ガラスびんができてからは、コルクのふたが使(つか)われるようになった。
そのあと、びんの口(くち)をしっかりとじるためにギザギザが付(つ)いた「王(おう)かん」という金属(きんぞく)のふたが登場(とうじょう)。さらに、ふたがねじになっている金属製(きんぞくせい)の「スクリューキャップ」も使(つか)われるようになったよ。今(いま)では、ペットボトルに使(つか)われているような「プラスチックキャップ」が主流(しゅりゅう)になってきたよね。軽(かる)くて、開(あ)けしめしやすくて、地球(ちきゅう)にやさしい素材(そざい)へと進化(しんか)しているんだ。

トピック③:のふたの歴史

時代変化にあわせ、のふたも進化

昔(むかし)の缶(かん)ジュースは、缶切(かんき)りがないと開(あ)けられなかったんだよ。そのあと、ひっぱるだけで開(あ)けられる「プルトップ式(しき)」のふたが発明(はつめい)された。でもね、ふたが、缶(かん)からとれてごみになってしまう問題(もんだい)がでてきたんだ。
そこでプルタブが缶(かん)にくっついたままの「ステイオンタブ」のふたが生(う)まれたんだよ。最近(さいきん)では、何度(なんど)も開(あ)けしめできる「ボトル型(がた)飲料缶(いんりょうかん)」も出(で)てきたよ。
食(た)べ物(もの)用(よう)の缶(かん)には、切(き)り口(くち)でけがをしない「ダブルセーフティーふた」が使(つか)われているよ。

トピック④:ガラスびんの歴史

とっても歴史いのは、ガラスびん!

ガラスびんは、紀元前(きげんぜん)1500年頃(ねんごろ)、エジプトや西(にし)アジアで作(つく)られたんだ。手間(てま)がかかり、高級品(こうきゅうひん)だったんだよ。そのあと、熱(あつ)いガラスに息(いき)をふき込(こ)んで形(かたち)を作(つく)る「ふきガラス技法(ぎほう)」が発明(はつめい)され、今(いま)でも利用(りよう)されてるよ。日本(にほん)では、明治時代(めいじじだい)に外国(がいこく)からガラスびんが入(はい)ってきて、それからビールびんや牛(ぎゅう)にゅうびんなどが作(つく)られるようになった。

ガラスびんは、使(つか)い終(お)わったらまた使(つか)えるし【リユース】、とかして新(あたら)しいびんにする【リサイクルする】こともできる。

日本(にほん)には、空(あ)きびんを回(かい)しゅうする仕組みがあって、みんなで協力(きょうりょく)してリユースしているんだよ。

まとめ

缶(かん)やびんなど、飲(の)み物(もの)や食(た)べ物(もの)の入(い)れ物(もの)は、昔(むかし)からたくさんの工夫(くふう)がくりかえされ、進化(しんか)してきました。開(あ)けやすいふたや、何度(なんど)も開(あ)けしめできる缶(かん)やびん、何度(なんど)でも使(つか)えるリターナブルびんなど、わたしたちの生活(せいかつ)を便利(べんり)に、かんきょうにとっても良(よ)いように、これからも進化(しんか)し続(つづ)けます。

マナブ先生

さあ、容器(ようき)のひみつをどんどん見(み)ていくよ。次(つぎ)は?

容器のさまざまなひみつ