ものを入れたり運んだりするときに使われる段ボールは、紙なのにとても丈夫だよね。段ボールをカットすることで中身に合わせてサイズを変えられるし、木箱やプラスチックの箱より軽いのに、丈夫で環境にもやさしいんだ。今回は段ボールのすごさについて説明するね !
段ボールはただの厚紙じゃない! 2枚の紙(ライナ)の間に、波形の段がついたボール紙(中しん)をはさんだ3層のサンドイッチみたいな構造になっているよ。段ボールの断面を見ると、三角形が連なっていて、この三角形こそが強さのヒミツ。三角形が力をうまく分散することで、重さや衝撃に強くなるんだって。これは「トラス構造」といって、鉄橋や東京スカイツリーなどの建築にも多く使われているよ 。
段ボールは紙でできているけれど、最近はいろいろな機能を持ったものが増えているんだ。紙だけど、水をはじいたり、長時間水に触れてもヘニャヘニャにならなかったり、金属製品のさびを防ぐものも登場しているんだって。野菜から出る水分を抑える段ボールもあって、食品をおいしいまま運ぶことに一役買っているよ 。
段ボールはリサイクルシステムが確立されているので、家庭や企業からの回収率が95%以上なんだ。また、紙からできている段ボールはほぼ100%再生産可能な天然素材。万一、リサイクルされずに放置された場合でも自然分解されて土に還るから、環境への負荷が少なくて済む。丈夫で壊れにくくて、断熱効果もあるから保温(冷)性も高く、安全さと環境へのやさしさを両立しているんだ。使い終わったらリサイクルしながら、生活の中で段ボールを活用していこう !