水や清涼飲料水、調味料など、ペットボトルはさまざまな容器として活用されているよね。ペットボトルの原料は、石油からつくられるポリエチレンテレフタレートという人間がつくった物質なんだよ(以下ペット樹脂)。知っているようで知らない、ペットボトルのことを紹介するね。
ペットボトルは加工がしやすいので、入れる中身に合わせて形やサイズを変えることができる。さらに、温かいものも冷たいものも入れられるんだよ。そんなペットボトルの特徴をまとめておくね。
ペットボトルは、同じ量が入るびんの1/7~1/10くらいの重さしかないんだ。軽くて、落としても割れにくいんだよ。
ペットボトルにはキャップがついているので、何度も開け閉めができる。だから、カバンに入れて持ち運びもできるよ。
ペットボトルは透明だから、中身をすぐに確認できる。残っている量を確認しやすいのも、便利なポイントなんだ。
ペットボトルのリサイクル率は86.0%(2021年度実績)にのぼる。卵パックやフリースなどにリサイクルされているよ!
1982年、日本で飲料用ペットボトルが登 場した。当時の炭酸用ペットボトルは、現在使われているペットボトルと比べると、3つの違いがあったんだ。
1つめはキャップ。昔はアルミキャップが使われていたけれど、今はプラスチックになっているよ。
2つめはボトルの色。昔は色がついていたけれど、リサイクルできなくなるため、日本国内では透明で 統一されているよ。
3つめは素材。昔はボトル部分だけがペット樹脂でつくられ、底(カップ)はポリエチレンという素材でできていた。そこで、自立できるように底に5本の足が出る形にして、 今はすべてペット樹脂になったんだ。技術の進化や環境配慮のために、今の形になったんだね。
ペットボトルは容器も飲み口も、ペット樹脂という同じ材料でつくられている。それなのに、飲み口が白いものと透明なものに分かれるのは、中身を充填する方法が違うからなんだ。
ペットボトルは中身が炭酸なのかお茶なのかなど、飲み物にあわせて使用するペットボトルを変える。大きく4つに分けられるよ。
お茶やミネラルウォーターなどを詰めるボトルのこと。無菌の環境で、殺菌された容器に殺菌された中身を常温で詰めるよ。薄くて軽いペットボトルなんだ。
果汁やスポーツドリンクを詰めるボトルのこと。中身を高温で加熱・殺菌し、そのままの温度で詰めて、冷水シャワーで冷やすよ。熱い飲み物を入れても変形しにくいんだ。【耐熱性】
コーラやサイダーを詰めるボトルのこと。中の炭酸ガスの圧力がかかっても、破裂しないようになっているんだ。【耐圧性】
果汁が含まれた炭酸飲料を詰めるボトルのこと。炭酸飲料を高温でつめるので、耐熱性と耐圧性の両方を備えているんだって。
ほかにも、ホット対応のペットボトルや4リットル大容量ペットボトルなど、中身や用途に合わせた容器になっているから、ペットボトルで中身をしっかり保存することができるんだね!
ペットボトルの使いわけについて、
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