エアゾール缶は、ボタンを押すとガスの圧力により内容物が霧状または泡状等に噴出される便利な容器のことだよ。スプレー缶とも呼ばれているよね。目的にあわせてスチール缶やアルミ缶などが使われていて、ボタンの構造によって霧状、液状、泡状といった内容物の出し方が変えられるんだって。今回はそんなエアゾール缶の歴史やスプレーのしくみ、正しい捨て方について紹介するね。
エアゾール缶は1927年にノルウェーで発明され、その後アメリカで一般に量産されるようになったんだ。第二次世界大戦中、アメリカ軍の兵士は、太平洋でテントや飛行機の中に入り込む蚊などの害虫に悩まされていた。害虫を通じてマラリアに感染すると命に関わったからだ。そうした害虫を駆除するためにバックボンベ(殺虫爆弾)が開発されたんだって。小型で中身の入れ替えができ、頑丈な鉄の容器に入ったバックボンベは、現在のエアゾール缶の原型と言われているよ。
エアゾール缶の中には、内容物(整髪料や殺虫剤などの主成分)と噴射に必要なガス(噴射剤)が入っている。ガスの圧力に耐えられる容器に詰めて中身が外にもれないようにしているので、安全性は保たれているんだって。スプレー噴射は、ボタンを押すとバルブが開放されて内容物の通り道ができ、内容物がガスの圧力で外に出される、というしくみになっているんだ。今ではいろいろな噴射剤と内容物の組み合わせがあり、目的に合わせて使い分けられているんだよ。
中身が入ったエアゾール缶をそのままごみ回収に出すのは、とても危険だって知っているかな?エアゾール缶に使われているガスは燃えやすいものが多く、ごみ収集車やごみ処理施設で、何かのきっかけでエアゾール缶の中身に火がつくと、爆発事故につながることもあるんだって。そこで今回は、エアゾール缶の正しい捨て方について紹介するね。
エアゾール缶を振ってみて、「シャカシャカ」「チャプチャプ」という音が聞こえたら、中身が入っているというサイン。捨てる前に必ず確かめてみてね!
エアゾール缶に中身が入っている時には、スプレーボタンをシューッという音がしなくなるまで押すのが基本なんだ。最近のエアゾール缶は中身を安全で確実に出しきれるように、キャップやボタンをつけているので、それを使うのがおすすめ。缶のタイプによって使い方が違うので必ず説明文を読み、その通りにしてね!
エアゾール缶をどのごみの日に出したらよいかは、住んでいる地域によって違うんだ。燃えないごみとして出す地域もあれば、資源物の扱いになるところもある。必ずルールを確認して、正しくごみ出ししてね!