INTERVIEW
感性を刺激する容器を
生み出し、
豊かな日常に貢献する
PROFILE
東洋製罐グループホールディングス株式会社
技術系:研究
R.Iさん
▶2022年入社/機械系専攻
大学では摩擦の科学技術“トライボロジー”を研究する。就職活動の軸は、多くの人びとの生活に寄り添い、手に取ってもらえるような製品づくりに携わること。説明会や企業研究を通じて容器の重要性を知り、社風にも惹かれて入社する。
仕事内容について
感情を数値化し、
感性を刺激する容器を創出
成形加工研究室にて、ものの構造を創造して新たな価値を生み出す研究開発に携わっています。私の担当分野は、感性工学を活用した製品創出および開発支援を行うことです。「癒やされる容器をつくりたい」「高級感を演出したい」という開発者の思いを実現するために、感情や感覚を数値化し、設計要件に落とし込むという感性工学的アプローチを用いることで、狙った感性価値を持つ製品創出を目指しています。例えば、触り心地の違うサンプルを複数用意し、被験者の方に体感してもらったうえでアンケートを収集。さらに、生体信号の測定により定量的なデータを取得したりすることで効果を検証し、人びとの日常生活を豊かにする製品開発に貢献しています。
また、再生医療などに使用される細胞培養バッグの研究開発にも携わっています。薄く柔らかいプラスチック製のバッグを、いかに使いやすく培養しやすい環境にするかをテーマに、試行錯誤しながら周辺部材や金型を設計しています。

印象に残ったエピソード
感性工学の認知を広げて、
未来につなげる
東洋製罐グループのお客さまを招待し、研究成果や開発中の製品を展示する「コラボレーションフェア」に東洋ガラスと共同で出展した時のこと。ガラスびんと感性工学を掛け合わせた展示を行ったのですが、この分野を初めて知る来場者にわかりやすく説明することに苦戦しました。しかし、せっかくの機会を最大限に活かさなければと思い、来場者と双方向のコミュニケーションをとるよう切り替えました。「このガラスびんを見て、どのような印象を持ちましたか?」などと問いかけると、来場者は自分事として捉えて意見を述べてくれるように。また、相手の理解度や興味関心に合わせてアプローチを変えることで、「なるほど!」「面白い」と共感いただけるようになりました。
この経験を通じて、自分の研究分野についてわかりやすく伝えるための力を養えましたし、感性工学の認知を広げられたと思います。そして、感性工学を採用した製品の創出に一歩近づけられたとも感じています。


これからの目標について
製品化を実現し、
人びとの日常生活を豊かにしたい
感性工学的アプローチにより製品の仕様を考え、それを世の中に送り出すことが目標です。理想は、「これは良い」と信じる容器が研究室を飛び出してたくさんの人の手に届き、日常にちょっとした癒やしや喜びを与えることで、ストレスフルな社会の課題に寄与すること。製品化するフェーズでは、よりハイレベルな設計スキルや知識が求められるため、製造プロセスまで見据えた設計スキルを磨いていきたいと思います。
また、研究の試験設計の精度も高めていきたいです。実験では被験者が緊張を感じやすく、長時間に及ぶと疲労で回答精度が低下しやすいもの。実験の統制を保ちつつ、どこまで自然な体験に近づけられるかというバランスを見極め、信頼できるデータを取得したいと考えています。将来的にはより多くのモニターに参加いただき、老若男女のさまざまな視点からデータを収集することで、より良い製品づくりに活かしたいと思います。
OTHER VOICE 周囲から見たR.Iさんとは?
明るく高いコミュニケーション能力を持つ彼女は、他部署との協業もスムーズに進めてくれます。意図を察する能力が高く主体的に提案してくれますし、効率的に業務をこなして成果を出す姿は本当に頼もしいです。
新規領域の開発案件をともに進める仲間で、正解がない中でも積極的にアイデアを試す姿が印象的です。きめ細やかな性格で、高い行動力と周囲の人を巻き込む力を持っており、同期ながら尊敬しています!
