INTERVIEW
製品の設計から生産工程の
改善まで、
モノづくりのすべてを
自らリードする
PROFILE
東罐興業株式会社
技術系:生産技術
K.Kさん
▶2016年入社/化学・物質系専攻
学生時代は化学を専攻。就職活動では、自分にとって身近な領域に携わりたいと考え、なかでも食品の「容器」で圧倒的なシェアを誇る東洋製罐グループの存在を知り、社会に大きな影響を与えられる仕事ができそうだと志望。
仕事内容について
プラスチック容器の生産技術を担当、
新しい製品の設計も私の役割
紙とプラスチックを素材とした容器の開発・製造で実力を誇る東罐興業。その中で私は、プラスチック容器の生産技術を担う部署に所属しています。当社のプラスチック容器は、有名コーヒーチェーン各社のカップに採用されていたり、スーパーやコンビニエンスストアで販売される総菜の容器などにも利用されるなど、生活の身近なところで活躍しています。こうした製品を一から生み出して世の中に送り出していくことが私の使命です。
当社の場合、他の一般的なメーカーとは少し違っていて、新たな製品の設計も生産技術職が手がけます。自分のアイデアを活かして設計まで関われることが、当社でこのポジションを担う大きな魅力の1つです。もちろん、生産工程を改善していく本来の重要な役割も担っており、例えば最近では、プラスチックの原料とつくり方を再検討し、品質を維持しながら生産コストを下げる取り組みなどを進めています。
印象に残ったエピソード
食品メーカーのニーズに応え、
保存性に優れた新容器を一から製品化
入社後は2年間、研修期間として技術開発センターで当社の技術や製品について学び、3年目に生産技術部へ異動。その年の終わりに、ある食品メーカーの新製品の設計を担いました。それまで缶容器だった商品を、当社が開発した“ラミコンカップ”という食品保存性に優れたプラスチック容器に置き換えるというもの。缶容器とは異なり、ラミコンカップなら開封しても必要な量だけ消費して保存できるという、その利点が評価されて、当社に新容器開発の依頼が寄せられたのです。
製品の設計から実用化までを担うのは初めてでしたが、上司や先輩のサポートを得て懸命に取り組みました。お客さまからのニーズを満たしつつ、より高品質で安定生産できる容器の形状をCADで設計。お客さまと何度もやりとりしながら試作と検討を繰り返し、何とか製品化までたどりつくことができました。私が設計した容器を使った商品が新発売された日、わざわざお店に探しに行ったのを覚えています(笑)。
これからの目標について
プラスチックだけではなく
紙の容器も究めて、
世の中に新しい製品を
生産技術職でこれまでキャリアを重ねてきましたが、プラスチック容器1つとってもモノづくりの世界はとても奥が深く、学ばなければならないことがまだまだたくさんあると感じています。これからも生産技術を究めて、例えばDX(※)に関する理解なども深め、より効率的に生産できる体制を構築していきたい。当社は現場の考えを尊重してくれる風土なので、やりたいことを積極的に提案して実行に移していきたいと思っています。
そして機会があれば、プラスチック以外の領域の生産技術も経験したいと考えています。例えば、当社の強みを活かした、紙とプラスチックによる新たな複合容器などにも挑戦してみたい。紙容器に関しては一からキャッチアップしなければなりませんが、自分の成長にもつながるので、ぜひ手がけてみたいと思っています。こうしてプラスチックと紙の容器の両方に精通し、それぞれが持つ特性を活かして、世の中の暮らしをもっと豊かにする製品を生み出していきたいですね。
(※)デジタルトランスフォーメーション:デジタル技術を駆使してビジネスモデルを変革し、自社の競争力を高めていくこと
OTHER VOICE 周囲から見たK.Kさんとは?
K.Kさんは思いやりのある人で、社内の誰に対しても分け隔てなく丁寧に接し、しっかりと自分の意見を伝えてくれるので頼もしく思っています。製品設計にも人柄が表れていて、丁寧な仕事ぶりを私も見習っています。
K.Kさんは1つ上の先輩で、最初に配属された生産技術部でずっと一緒に働いています。コミュニケーションが上手で、何かわからないことを質問すると私が納得するまで議論につきあってくださり、とても感謝しています。