容器の未来を切り拓くために、
東洋製罐グループで新たな可能性を追求している
技術系社員たち。
これから、どんな未来にワクワクしているのか、
若手社員たちの声をご紹介します。
東洋鋼鈑
研究
S.Mさん
2021年入社/化学・物質系専攻
技術研究所に所属し、既存事業の拡大や新規事業の創出に向けた鋼板材料(電池用部材の一部として鋼板上に金属をめっきした材料)の研究・開発に従事。試験計画の立案から、実験・評価目的に沿ったサンプルの作製、分析・評価、結果共有まで実施している。
まだない新しい材料で可能性が広がる未来
東洋鋼鈑では、主に金属板への表面処理(金属めっきやフィルムの接合など)を行っています。今後、機能面やデザイン面などから金属板だけでなく、電気を通さないようなその他の材料への表面処理の需要もあると考えられます。何か新しい可能性を生み出すためにも、金属板にこだわらず、紙やプラスチックなど新しい素材への表面処理をした材料の研究をしていきたいです。
そんな未来を考えたのはなぜ?
東洋製罐グループには、私が所属している東洋鋼鈑の他に、プラスチックやガラス、紙などを扱っている会社があります。そのため、東洋鋼鈑の保持している表面処理技術と東洋製罐グループ内の材料を融合させることで新たな材料を見出し、価値を創出していけると感じました。また、グループ内にさまざまな材料に詳しいエキスパートがいるからこそ、会社の垣根を越えて互いを高め合えると考えています。
メビウスパッケージング
品質保証
T.Mさん
2022年入社/化学・物質系専攻
主にプラスチック製品を取り扱っている工場で、それらの製品の品質保証を担当。具体的には、工程検討会という製造課との会議にて、日々、生産している製品に問題がないか確認し、品質保証を実施。また、調査依頼時やテスト時の製品評価、お客さまへの報告書の作成などを行っている。
プラスチック製品がリサイクルされる未来
私が東洋製罐グループで実現したい未来は、循環型社会です。昨今取り上げられることが多いプラスチックによる環境問題。プラスチック製品の増加により、有限資源である石油の大量消費や、二酸化炭素の大量排出による地球温暖化の促進、海洋の環境汚染につながることが大きく問題視されています。このような背景があるので、私は古くなったプラスチック製品がリサイクルされ、再度お客さまの元へと戻る循環型社会を実現したいと考えています。
そんな未来を考えたのはなぜ?
私が循環型社会について考えたきっかけは、当社の工場で行っていたリサイクル材でのテストでした。リサイクル材を取り扱うにあたっては、いろいろなケアが必要です。元の材料を使用していた時の計量値や機能値が出ているか、見た目に関しては問題ないかなどを調べていきます。製造工程において材料の変更はとても重要な課題となりますが、東洋製罐グループがこれまで積み上げてきた実績や知見があるからこそ可能であり、お客さまからも信頼され、期待されているのだと感じました。
東洋製罐グループホールディングス
知的財産
S.Fさん
2022年入社/知財系専攻
知財センター 戦略グループで、特許の情報をビッグデータとして活用し、市場や競合などを分析するIPランドスケープ(※)という業務に従事。特許情報の分析による技術トレンドの把握や、他社のリリースした情報について特許からより深い洞察を得るなどの分析を行っている。
(※)IPランドスケープ:知的財産情報を分析して、その結果を経営戦略の策定や企業の意思決定に活用すること
サステナブルな社会を実現する未来
研究成果が製品・サービスに実装されて社会に価値を提供するまでには、さまざまなビジネス・開発・法律などのハードルがあります。そのため、技術の模倣の防止や、他社の知的財産権の侵害の未然防止、ビッグデータを活用した分析などの知的財産業務を通して、研究成果の製品化までのハードルを乗り越える支援を行い、人びとの暮らしをより良くしていきたいです。東洋製罐グループの技術が持続可能な社会の実現に貢献していると、胸を張れる未来をつくりたいと考えています。
そんな未来を考えたのはなぜ?
東洋製罐グループには、100年を超える包装容器の製造開発から培った幅広い技術が存在します。しかし、その中には実際に製品に実装されたものと、まだされていないものがあります。東洋製罐グループがつくる、それぞれの容器に研究開発の成果が実装されれば、地球・社会に与える影響は、他にはない大きなものになると思っています。だからこそ、東洋製罐グループの知的財産を保護し社会に届ける、当社の知的財産業務にやりがいと価値を感じています。
東洋製罐グループホールディングス
研究
K.Iさん
2021年入社/化学・物質系専攻
綜合研究所の機能材料研究室という、未来の事業の柱となる新規機能材を研究・開発する部署に所属。その中で、「Deolica(デオリカ)」という消臭・抗ウイルス剤の研究・開発に従事し、性能向上や製造方法の確立、サンプルワークなどを行っている。
においやウイルスを気にしなくてすむ未来
容器由来の技術と新規技術であるDeolicaを組み合わせて、人びとの生活を豊かにすることを実現したいです。トイレや靴箱、更衣室、電車など、においが気になる場面が世の中の至るところに存在しています。それと同様に、キッチンやエアコンフィルタ、病院の待合室、公共の場の手すり、といったウイルスが気になる部分が多く存在しています。これらの悩みを、Deolicaを用いることで解消し、より良い生活を多くの人が送れるようにしたいです。
そんな未来を考えたのはなぜ?
東洋製罐グループ内には、さまざまな事業に携わっている会社があります。例えば、Deolicaと日本トーカンパッケージの包装技術からなるコルゲートハニカムフィルタ(※1)を組み合わせることで消臭フィルタを家電に搭載したり、Deolicaと東洋エアゾール工業のエアゾール(※2)を組み合わせることでより効果的な消臭スプレーをつくることが可能かもしれません。このように、長年、容器製造に携わることで蓄積してきた技術と新規の技術を組み合わせることで、より良い生活に寄与できるのではないかと考えています。
(※1)コルゲートハニカムフィルタ:圧力損失の低い構造で、使用環境や目的に合わせて各種触媒や活性炭などの吸着剤を最適に選択し、優れた脱臭や抗菌などの機能に対応する製品
(※2)エアゾール:噴射剤と内容物を容器に詰め、ガスの圧力で内容物が霧状や泡状に吹き出す製品
東罐興業
設備・システム設計
M.Nさん
2021年入社/機械系専攻
製造設備の開発・導入や新規容器の開発を担当する部署に所属。製造設備の開発・導入、生産ライン全体の自動化構想の検討などを行っている。
紙容器に入った食品が自動販売機に並ぶ未来
自動販売機で飲み物を買う際に、缶やPETボトルだけでなく紙コップに入った飲料を当たり前のように買える未来です。原材料の機能性が向上しているため、近い将来、飲料のみならず、あらゆる食品の長期保存に適した機能を持つ紙容器の開発も可能になると考えています。そして、ゆくゆくは街中の自動販売機に、紙容器に入った食品が普通に並んでいる未来を実現したいです。
そんな未来を考えたのはなぜ?
近年、環境負荷を低減する取り組みが進められており、紙容器もプラスチック容器などの代替品として注目されていますが、現状、紙容器は飲料向けに使われることがほとんどで、長期保存の容器として使われるケースは少ないです。だからこそ、今後は長期保存に適した紙容器の開発も必要不可欠で、紙容器を主事業とする東罐興業を中心に、グループそれぞれの会社が持つ豊富なノウハウを合わせることで、達成可能な未来だと考えています。
東洋製罐
製品設計
Y.Sさん
2021年入社/金属系専攻
食品や飲料用缶の蓋の開発、製品設計を担当。中身を守るための密封性、強度、そして開けやすさなど、蓋に求められる多くの性能をどうすれば満たせるか考えながら、試作サンプルの作製、評価などを日々手がけている。
フードロス問題や環境問題を解決する未来
容器を通して、さまざまな社会課題の解決に貢献できる未来です。「容器」は多くの人が日々使うものであり、影響範囲の広さと数の多さから、人びとの生活への影響がとても大きい製品。例えば、密封性やバリア機能を高めた容器を開発することでフードロス問題に貢献したり、材料使用量の削減や製造方法の工夫で環境問題の解決に貢献したりなど、「容器」はさまざまな面から社会課題の解決にアプローチできる可能性を持っています。
そんな未来を考えたのはなぜ?
自身が消費者として容器を使用する中で、「どんな容器に入っているかによって、その製品を使った時に抱く印象、使用感が異なる」と感じたことが、「容器」に着目するようになったきっかけです。東洋製罐グループは、食品や飲料から生活用品までさまざまな種類の容器をグループ全体で扱っているため、幅広い技術を活かした容器開発を強みとして、多くの社会課題にアプローチできるのではないかと考えました。
日本クロージャー
製品設計
T.Hさん
2021年入社/機械系専攻
飲料キャップ専門の第一技術開発グループに所属し、その中で、飲料樹脂キャップの設計を担当。製品設計としてキャップの各寸法を検討した後、キャップ製作のための金型設計・作図を行っている。
高品質なキャップで世界を支える未来
私が開発に携わっているキャップは、トレードオフの関係にある「開けやすさ」と「内容物の漏れにくさ」を両立させなくてはいけません。それに加えて、「いたずら防止機能」や「壊れにくさ」などの付加価値をつけているのが日本製のキャップの優れたところであり、当社製のキャップは世界的に見ても高品質。この高品質キャップを自ら設計し、皆に安心して飲料を提供することで、国内にとどまらず世界中の人びとにも貢献できる未来を実現したいです。
そんな未来を考えたのはなぜ?
ボトル飲料市場において、日本と海外には品質基準に大きなギャップがあることを知ったからです。当社の品質を海外で展開することはとても難しいのですが、強みにもなりえます。私は入社してから樹脂キャップに注力する中で、キャップというものはボトルやキャッピングする機械があって初めて最終製品となる様子を見てきました。グループ各社が協力する東洋製罐グループでなら、キャップ単体では難しい開発も容器として総合的に開発可能になるため、日本品質のキャップを世界展開する未来を実現できると感じています。
東洋製罐グループホールディングス
研究
Y.Yさん
2022年入社/機械系専攻
金型表面処理技術と、再生材の使いこなしに関する研究を実施。どちらのテーマでも「成形加工」「CAE(※)」の両側面から双方の長所を活かすことで、課題解決へ向けてアプローチしている。
(※)CAE:力や流体などの物理現象について、コンピューター上で技術計算やシミュレーション、解析を行うこと。Computer Aided Engineeringの略
面白い容器をつくり、ゴミが全てなくなる未来
容器を1つの梱包資材で終わらせるのではなく、見る、触れる、使う時に「面白いな」と思ってもらえる、ある種のアトラクションにする未来。そして、すべての容器をリサイクル材かつ自然に還るものにすることで、海洋ゴミや街中のゴミが全てなくなる未来です。包装容器のリーディングカンパニーとして、リサイクルルートから外れた容器も環境へ負荷をかけないものにすることで、より持続可能な未来につなげられると思います。
そんな未来を考えたのはなぜ?
金属、プラスチック、ガラス、紙などさまざまな種類の容器を手がけているため、それらの技術を組み合わせることで、新たな視点を持った容器開発につなげることができるのではないかと考えたからです。それぞれの技術に特化した企業も多い中で、東洋製罐グループは包装容器全般を手がけているため、長所を組み合わせながら面白い容器をつくっていけると考えています。
一人ひとりの未来への期待、
その想像こそが創造へとつながり、
新たな豊かさを生み出していく。
だから、夢やビジョンを
いつまでも大切に。