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INTERVIEW

「容器」というグループの枠を
超え、
新規事業に向けた材料研究に
挑む

PROFILE

東洋製罐グループホールディングス株式会社
技術系:研究

H.Yさん

▶2017年入社/化学・物質系専攻

大学の先生からの紹介をきっかけに東洋製罐グループを知り、自分が研究に携わった容器を、自身の生活の中で手に取れることに魅力を感じる。また、説明会の和気藹々とした雰囲気も好印象だったことから、入社を志望。

仕事内容について

缶用塗料の研究成果を活かし、
新規事業分野向けにコーティング材料を研究

入社後、5年間は缶用塗料の研究に邁進。そこで培った知見を活かして、現在は電気電子分野やモビリティ分野といった新規事業分野向けにコーティング材料の研究を行っています。その出発点は、缶用塗料の技術を、缶ではなく、他の分野にも使えるのではないか、という発想から。缶以外の部材に挑むことでどんな成果が生まれるのか、楽しみながら取り組んでいます。
その一方、容器の枠を超えた分野だからこそ、ニーズや要求性能、評価方法といった情報が社内に少ないのが難しいところで、研究の方向性が合っているのか、どう評価したらいいか迷うことが多々あります。そのため、社内の知財部門と連携して外部の特許を使用した情報分析を行ったり、展示会や学会に参加したり、雑誌や文献を読み漁るなどして情報を入手しています。思うように結果が出ない日々ですが、その中でも試行錯誤の末、捻り出したアイデアで狙った通りの結果が出たりすると面白さを感じます。

印象に残ったエピソード

困難な研究テーマに
挑むことで学んだ、
結果を出す大切さ

4年目に社内で行った研究発表が印象に残っています。その研究内容とは、材料の組み合わせにより、まったく異なる性能を示す金属缶用塗料について、その性能発現メカニズムを解明するというもの。着手した当初は思うように結果が出ず、精神的にも体力的にも厳しい日々が続きました。しかしそれでも、テーマメンバーに相談してアイデアをもらったり、先輩に測定をサポートしてもらったりと、多くの方々に助けてもらいながら粘り強く研究に取り組んでいきました。
その努力の末に、「材料の組み合わせにより成分の存在状態が異なり、それにより塗膜の物性に差が生じ、缶としての性能に違いが出る」という結果に辿りつくことができ、発表を行うことができました。このメカニズム解明は、その後の研究において、性能向上や課題解決に貢献できる内容であったと感じています。どんな困難なテーマにも粘り強くチャレンジして結果を出す。その大切さを学べた機会になりました。

これからの目標について

さまざまなアプローチで取り組み、研究テーマの事業化を実現したい

現在取り組んでいる新規事業分野に向けたコーティング材料の研究は、数年後の事業化を目指しています。それまでには、いくつもの高い壁を乗り越えなければならず、行く手はいばらの道です(苦笑)。とはいえ、モノづくりに携わっている以上、いつかは自分が携わっている製品を世に出し、誰かの悩みや課題を解決したい。例えば、現在研究しているコーティング材料を、研究から開発に移管する際、その技術とともに開発に異動するというキャリアパスが実現できたら面白そうだなと思っています。
目下の課題は、材料や分析、製品に関する知識をもっと増やし、さまざまなアプローチで課題解決に取り組めるようになること。幸い、所属する綜合研究所にはいろいろな材料、あるいは機械や電気の専門家など、さまざまなバックグラウンドを持つ社員がいて、いろいろな角度からアドバイスをもらうことができます。こんな好環境の中で、自分がやりたいことにチャレンジできるのは幸せなことだと感じています。

OTHER VOICE

上司のS.Tさん

研究主任という立場で新しい研究を進めるにあたっては悩みも多いと思いますが、明るく前向きに取り組む姿は頼もしく感じています。オンオフともに周りへの配慮を忘れない、ムードメーカー的な存在でもあります。

先輩のK.Mさん

リーダー業務や実験作業とやることが多岐にわたる中、優先度をつけて進めるのがうまく、私もこうなりたいと思っています。また、私の説明が拙くても、意図を理解してくれるので安心して話すことができます。

将来的には自身が研究した
製品を世の中に送り出して、
誰かの悩みや課題を解決したい。

PEOPLE & WORK

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