代表取締役社長ごあいさつ

当社グループは、1917年の創業以来100年以上にわたり、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれが持つ特性を活かし、人々のライフスタイルや社会の変化に応じて、さまざまな素材の容器を世の中に送り出してまいりました。

当社グループは、2016年4月に制定した経営思想のもと、次の100年に向けて、素材の開発と加工の技術を軸に、人々の暮らしをより豊かにし、環境にやさしいしくみを拡げ、さらなる発展と進化を目指しております。

現在、当社グループを取り巻く事業環境は想定を超えて変化し、解決すべきさまざまな社会課題が顕在化しております。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、人びとの生活様式も大きく変容しております。このような環境下において、当社グループは、2021年5月に、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆様に提供する価値の最大化を図るべく、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050 『未来をつつむ』」を策定しました。その実現に向けて、2030年に達成を目指す定量的・定性的な経営目標である「中長期経営目標2030」を設定し、この目標を達成するためのアクションプランとして、2021年度から5ヶ年の「中期経営計画2025」を策定しました。本中期経営計画では、「くらしのプラットフォーム」へ向けた持続的な成長を基本方針とし、「既存事業領域の持続的成長」、「新たな成長領域の探索・事業化・収益化」、「成長を支える経営基盤の強化」の3つの主要課題に取り組み、諸施策を着実に遂行することで当社グループの企業価値の最大化を図ってまいります。また、2023年5月には成長戦略と資本・財務戦略を両輪で進め、資本収益性向上を図ることを目的として「資本収益性向上に向けた取り組み2027」を策定いたしました。事業ポートフォリオの最適化や、資本効率の向上を図るための諸施策を実行し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて取り組んでまいります。

皆様には、今後とも格別のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

東洋製罐グループホールディングス株式会社

代表取締役社長

大塚一男