当社グループは、1917年(大正6年)の創業以来100年以上にわたり、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれが持つ特性を活かし、人々のライフスタイルや社会の変化に応じて、さまざまな素材の容器を世の中に送り出してまいりました。
当社グループは、2016年4月に制定した経営思想のもと、次の100年に向けて、素材の開発と加工の技術を軸に、人々の暮らしをより豊かにし、環境にやさしいしくみを拡げ、さらなる発展と進化を目指しております。
2023年3月期の業績について
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
2023年3月期の業績につきましては、売上高は、夏場の猛暑の影響などにより、飲料缶や
飲料用ペットボトルなどの包装容器の販売が増加したほか、車載用二次電池向け鋼板の販売が好調に推移したことに加え、海洋プラスチックごみ問題を背景としたプラスチック容器から他素材の容器へシフトする流れを受け、世界的に旺盛な飲料缶需要が継続したことにともない製缶・製蓋機械の販売が増加したことや、原材料価格等の高騰分の転嫁を行ったことなどにより、9,060億25百万円(前期比10.3%増)となりました。利益面では、原材料・エネルギー価格等の高騰に対して売価転嫁やコストダウンに努めたものの、営業利益は73億96百万円(前期比78.3%減)に留まりました。経常利益は、持分法投資利益の減少などにより、137億70百万円(前期比69.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は103億63百万円(前期比76.7%減)となりました。
当社グループは、2021年度よりスタートさせた「中期経営計画2025」および2023年5月12日に公表いたしました「資本収益性向上に向けた取り組み2027」の諸施策を着実に遂行し、企業価値の最大化を図ってまいります。
株主還元について
期末配当金につきましては、2021年度から2025年度までの5カ年計画である「中期経営計画2025」に掲げた株主還元方針を踏まえ、1株につき45円とし、中間配当金とあわせ年間の配当金は前期より1円増配となる89円とさせていただきました。また、2024年3月期における年間配当金の額につきましては、現時点では、90円を予定しております。しております。
「資本収益性向上に向けた取り組み2027」について
このたび、成長戦略と資本・財務戦略を両輪で進め、資本収益性向上を図ることを目的として「資本収益性向上に向けた取り組み2027」を策定いたしました。事業ポートフォリオの最適化や、資本効率の向上を図るための諸施策を実行し、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて取り組んでまいります。
皆様におかれましては、今後とも格別のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。