当社グループは、1917年(大正6年)の創業以来100年にわたり、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれが持つ特性を活かし、人々のライフスタイルや社会の変化に応じて、さまざまな素材の容器を世の中に送り出してまいりました。
当社グループは、2016年4月に制定した経営思想のもと、次の100年に向けて、素材の開発と加工の技術を軸に、人々の暮らしをより豊かにし、環境にやさしいしくみを拡げ、さらなる発展と進化を目指しております。
2022年3月期の業績について
2022年3月期の業績につきましては、売上高は、海洋プラスチックごみ問題に端を発した、プラスチック容器から他素材の容器へシフトする流れを受け、世界的に飲料缶需要が増加したことにともない製缶・製蓋機械の販売が伸長したほか、前期に新型コロナウイルス感染症拡大の影響により大きく減少した鋼板や、飲料容器を中心とした包装容器などの販売が、反動を受け増加したことにより、8,215億65百万円(前期比9.7%増)となりました。
利益面では、鋼板や包装容器などの販売数量が増加したほか、原材料価格の高騰に対して一部の製品で価格転嫁に努めたことや、鋼板材料の在庫評価益が発生したことなどにより、営業利益は341億14百万円(前期比27.9%増)となりました。
経常利益は、持分法投資利益の増加などにより、457億12百万円(前期比67.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益の計上などにより、444億22百万円(前期比178.6%増)となりました。
2021年度よりスタートさせた「中期経営計画2025」の諸施策を着実に遂行し、当社グループの企業価値の最大化を図ってまいります。
株主還元について
期末配当金につきましては、2021年度から2025年度までの5カ年計画である「中期経営計画2025」に掲げた株主還元方針を踏まえ、1株につき65円とし、年間の配当金は前期より45円増配となる88円とさせていただきました。また、2023年3月期における年間配当金の額につきましては、現時点では、89円を予定しております。
皆様におかれましては、今後とも格別のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。