機能材料関連事業

当社のグループ会社である東洋鋼鈑株式会社が鋼板関連事業を営む中で培った表面処理等の高度な技術を他素材に応用した磁気ディスク用アルミ基板や光学用機能フィルムのほか、TOMATEC株式会社が展開する顔料・ほうろう製品向けの釉薬・ゲルコート・微量要素肥料など、様々な分野で活躍する高品質・高機能な材料を提供いたします。

機能材料関連事業のグループ会社

  • 東洋鋼鈑株式会社

    ぶりき、薄板および各種表面処理鋼板ならびに各種機能材料等の製造・販売

  • 鋼鈑工業株式会社

    帯鋼、結束機等機械器具、硬質合金等の製造販売および磁気ディスク用アルミ基板の製造

  • TOMATEC株式会社

    ガラスフリット製品、無機複合酸化物顔料、ゲルコート、微量要素肥料等の製造販売

  • 株式会社石川インキ

    合成樹脂の加工およびFRP資材販売

  • 多瑪得(上海)精細化工有限公司

    無機顔料(複合酸化物顔料)の製造販売、フリット製品の販売

  • 多瑪得(厦門)精細化工有限公司

    フリット製品の製造販売

  • TOYO-MEMORY TECHNOLOGY SDN.BHD.

    磁気ディスク用アルミ基板の製造販売

  • PT. TOMATEC INDONESIA

    フリットおよび顔料の製造販売

  • TOMATEC America, Inc.

    無機複合酸化物顔料、ガラスフリット製品の輸入販売

※非連結子会社

業績

2023年3月期の売上高は457億29百万円(前期比5.9%減)となり、営業利益は20億25百万円(前期比62.3%減)となりました。

成長戦略

東洋鋼鈑

  • 磁気ディスク用アルミ基盤の薄板化を追求し、次世代基板の量産化を目指す
  • 光学用機能フィルムにおけるお得意先のニーズを確実に捉え、品質・コスト両面で競合に対して競争優位性を確保する

TOMATEC

  • 生産拠点の統廃合・最適化および競争力の高い高品質な製品の拡充
  • 高効率化による収益維持を図り、持続可能な生産活動の提案を推進
  • 次世代機能性製品の開発と新規事業の創出を模索

競争優位性

東洋鋼鈑

  • 長年にわたり蓄積されてきた材料加工・圧延・表面処理など、専門性の高い技術および保有する技術を創意工夫で多用途・他事業へ応用展開してきた歴史

TOMATEC

  • 国内外の製造拠点の連携によるアジアや欧米市場に向けた供給力と長年培ってきた生産技術・ブランド、安定した顧客基盤

課題

東洋鋼鈑

  • 磁気ディスク用アルミ基板の薄板化への追求、世界最高峰の品質とコスト確立および市場・需要変化への対応
  • 光学用機能フィルムにおける顧客の中国シフトへの対応、品質向上・コストダウンに向けた活動

TOMATEC

  • 世界戦略商品の拡充、新規成長分野へ向けた製品開発
  • 生産拠点の最適化、自動化・省力化の推進、ガバナンスの強化
  • 協業などによる販売の最大化、各国成長市場への参入
  • 各国法規制への対応力の強化

中期経営計画2025において取り組む内容

1. 既存事業領域の持続的成長

東洋鋼鈑

  • 磁気ディスク用アルミ基板の次世代薄板基板の量産化
  • 光学用機能フィルムにおけるお得意先のニーズ・需要を確実に捉える
  • 品質・コスト両面で競争優位性を確保

TOMATEC

  • 生産最適化を図り、利益率向上を図る
  • 世界戦略商品の拡充と海外拡販を推進

2. 新たな成長領域の探索・事業化・収益化

  • 次世代製品の開発
  • 機能性複合酸化物および新規電子材料用ガラスの開発

3. 成長を支える経営基盤の強化

新たな取り組みへの体制づくりを行っていきます。

  • ITを活用した生産プロセスの改革(省人化、自動化、クリーンエネルギー導入など)および新規事業創出への取り組み推進
  • 働き方改革、ガバナンス強化

2023年度の戦略、主要施策

東洋鋼鈑

  • 磁気ディスク用アルミ基板においては、2022年度下期より需要低迷期に突入しています。2023年度後半に回復が見込まれるため、品質向上・コストダウンを推進し需要回復期に備えます。
  • 光学用機能フィルムにおいては、競合に対する品質の優位性確保とコストダウンを推進します。

TOMATEC

  • 販売数量の回復が厳しい状況の中、コスト削減や売価転嫁を推進し利益確保を図ります。また、肥料の海外拡販活動、次世代機能性製品開発、新規事業創出を推進します。