東洋製罐グループ
サステナビリティ憲章/行動指針/行動規準

2024年10月、東洋製罐グループは東洋製罐グループ企業行動憲章に代わり「東洋製罐グループサステナビリティ憲章」を制定しました。また、従来の東洋製罐グループ企業行動規準を見直し、「東洋製罐グループ行動指針」「東洋製罐グループ行動規準」に改定しました。

東洋製罐グループサステナビリティ憲章

この憲章は東洋製罐グループ各社が経営に際し遵守・実践すべき枠組みであり、「経営思想の実践」「ステークホルダーとの対話」「マテリアリティの特定」「グループ一体となった事業活動の推進」を柱としています。この憲章に基づき事業活動を進めることで、東洋製罐グループは社会の持続的発展と自社の持続的成長の両立を目指します。

1. 経営思想の実践を通じて、持続可能な社会の実現を目指します

「経営理念」「信条」「ビジョン」からなる東洋製罐グループ経営思想の中で、当社の経営理念は「常に新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現を希求して、人類の幸福に貢献します」と定められています。私たちはこの経営思想を東洋製罐グループのサステナビリティにかかわる基本的な考え方とし、経営思想の実践を通じて、持続可能な社会の実現を目指します。

2. ステークホルダーとの対話、協働を通じて共創価値の向上に取り組みます

東洋製罐グループの事業はさまざまなステークホルダーの皆さまとの信頼関係で成り立っています。私たちは、ステークホルダーの皆さまとの対話、協働を行い、事業を通じた共創価値の向上に取り組んでいきます。

全てのステークホルダー

全ての人の基本的人権と多様性を
尊重し、
誠実に対話し、行動します。

全てのステークホルダー 全てのステークホルダー

3. マテリアリティを特定し、行動指針と行動規準に基づいて課題解決に取り組みます

東洋製罐グループは、持続可能な社会の実現に貢献するため、優先的に取り組む課題を「東洋製罐グループのマテリアリティ(重要課題)」として特定しています。私たちは、当社で働くすべての人に推奨される行動をまとめた「東洋製罐グループ行動指針」と、当社で働くすべての人が遵守すべき規範である「東洋製罐グループ行動規準」に基づき、それらの課題解決に取り組んでいきます。

4. 本憲章の精神のもと、グループ一体となった事業活動を推進します

グループ各社の経営トップは、本憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識して経営にあたり、実効あるガバナンスを構築して社内、グループ企業に周知徹底を図ります。そしてグループが一体となった事業活動を推進することで、企業価値の向上を目指します。

東洋製罐グループ行動指針

この指針は、東洋製罐グループで働く人びとが、日々の業務において実践していく具体的な行動の基本的な考え方です。この指針に基づき行動することで、新しい価値を生み出し、持続可能な社会の実現や人類の幸福に貢献していきます。

社会課題に着目する   ― みつけよう!くらしの中の小さな課題を

私たちの製品・サービスが開発されたのは、私たちの先輩がお客さまや消費者の課題の解決につなげ、価値を認めていただいたからです。常に社会課題に着目し、どのようなことが自分にできるのかを考えてみましょう。

常に学び、工夫する  ― かさねよう!知恵を技術を

お客さまの課題解決には、東洋製罐グループの中で培われてきた技術・ノウハウのほかにも、新たな技術も役に立つことがあります。自分の知識の枠を限定せずに、新たな知見を取り込むことを積極的に行いましょう。

さまざまな人を巻き込む ― つなげよう!自分の力と仲間の力を

みなさんが創造力を発揮するためには、人間性、多様性の尊重は不可欠です。社内だけではなく、グループ会社の人々や、同じ志を持ったお取引先やお客さまとともに、新たな価値創造に果敢に取り組みましょう。

東洋製罐グループ行動規準

この規準は、東洋製罐グループで働く人びとが、日々の業務を遂行する際に遵守すべき倫理的な規準のガイドラインです。「私たちの33の約束」として、「品格あるモノづくり」「公明正大な事業活動」「個の成長と社会の繁栄」「危機管理の徹底」の4つの領域で守るべきことを定めています。

適用範囲

本行動規準は東洋製罐グループ※1で働くすべての社員※2に適用されます。

  • 「東洋製罐グループ」とは、東洋製罐グループホールディングス株式会社とその子会社(会社法第2条第3号に定義される子会社)をいいます。
  • 「社員」とは、(1)東洋製罐グループ会社と雇用関係にある社員、嘱託等およびその指揮命令を受けて業務に従事する派遣社員・出向社員( 以下、「従業員」という)、および(2)東洋製罐グループの取締役、執行役員、監査役、名誉会長および参与(以下、「役員」という)の総称をいいます。

行動規準に違反した場合の措置

本行動規準に違反した場合は、違反の内容に応じて、東洋製罐グループ各社の就業規則などに基づき厳正な処分を行います。

東洋製罐グループ行動規準

  • 第1章 品格あるモノづくり

    ―品格あるモノづくり

    • 私たちは、各国の関係法令や安全基準などを遵守し、提供する製品・サービスの安全性と、高い品質を確保することを約束します。
    • 私たちは、製品・サービスの開発から販売まで全てのプロセスにおいて、社内ルールに従って、基準・手順を明確に定め、確実に実行し、その有効性を確認し、必要に応じて是正することを約束します。
    • 私たちは、万が一、製品・サービスに不具合が発生した時には、社内ルールに従って、迅速かつ適切に対応し、不具合事例に関する情報を管理・保存し、再発防止に活用することを約束します。
    関連する方針・規程
    • グループ品質業務規程
  • 第2章 公明正大な事業活動

    ―情報の適切な保護・管理・利用の徹底

    • 私たちは、社内の機密情報、お取引先など他社の機密情報、およびお客様・従業員などの個人情報を適切に管理し、有効に活用するとともに、これらの情報を不正に入手・利用しません。
    • 私たちは、情報システムのセキュリティ管理を徹底し、ソーシャルメディアやテクノロジーを不適切に利用しません。
    関連する方針・規程
    • 情報管理基本規程
    • 情報システムセキュリティ規程
    • グループ内部者取引規制規程

    ―公正な競争

    • 私たちは、過去の過ちを決して忘れず、独占禁止法をはじめ、事業を行う各国・地域の競争法を遵守し、競合他社との公正な競争関係を阻害しません。
    • 私たちは、競合他社との接触において、合法的な業務上の正当な理由がある場合は、社内ルールに従って、必要な手続きを行うことを約束します。
    • 私たちは、競合他社と、価格、見積価格、値上げ・値下げの状況、販売地域、販売量、生産量、コスト、シェア、お得意先の割り当て、需給の見通し、受注意欲の有無など競争にかかわる事項について情報交換や取り決めを絶対に行いません。
    • 私たちは、競合他社も参加する会合・宴会・ゴルフなどでカルテルの疑いを招く行為に遭遇した場合には、異議を述べ退席するなどの行動をとり、社内ルールに従って、その内容を社内に報告の上、記録として残すことを約束します。
    関連する方針・規程
    • 独占禁止法等遵守規程

    ―適正なパートナーシップと取引

    • 私たちは、下請法を遵守し、適正な取引を徹底することを約束します。
    • 私たちは、東洋製罐グループ調達基本方針に従って、誠実・公平・公正で責任ある調達活動を行うとともに、お取引先が、東洋製罐グループサプライヤーCSRガイドラインを理解し遵守しているか、常に注意を払うことを約束します。
    • 私たちは、安全保障貿易管理に関する法令を遵守し、国際的な平和と安全、世界秩序の維持を阻害するおそれのある取引に関与しません。
    関連する方針・規程

    ―腐敗行為・贈収賄の禁止

    • 私たちは、金銭・非金銭を問わず、自国および外国の公務員・お取引先への贈収賄、横領、マネーロンダリングなどあらゆる形態の腐敗行為を行いません。
    • 私たちは、お取引先などのビジネスパートナーに対して、不当な利益や優遇措置の取得・維持を目的とする接待、贈答、金銭などの授受・供与を行いません。
    • 私たちは、国内外の公務員等に対して、各国・地域の法令で禁じられた接待、贈答、金銭などの供与は行いません。
    関連する方針・規程

    ―利益相反・公私混同の禁止

    • 私たちは、会社の利益に反して、自己もしくは第三者(親族・友人・知人など)の利益を図りません。
    • 私たちは、会社の有形・無形の資産を適切に管理し、私的用途に流用するなど、業務以外の目的に使用しません。
    • 私たちは、職場において、政治・思想・宗教などの個人的な活動は行いません。

    ―企業情報の発信・開示・建設的な対話

    • 私たちは、企業情報の発信にかかわる場合には、関係法令および社内ルールに従って、株主・投資家をはじめとするステークホルダーに対し、タイムリーで適切な情報開示を行うことを約束します。
    • 私たちは、株主・投資家をはじめとするステークホルダーとの、双方向のコミュニケーションに努めることを約束します。
    • 私たちは、適用される会計基準や税法などに従って、適正な会計・税務処理を行うことを約束します。
    関連する方針・規程
  • 第3章 個の成長と社会の繁栄

    ―人権の尊重

    • 私たちは、あらゆる場面において、人権に関する各国の法令や国際規範を理解、尊重し、人権を侵害しません。
    • 私たちは、東洋製罐グループ人権方針を理解し、自ら行うすべての事業活動において、人権に負の影響を及ぼしていないか、常に注意を払うことを約束します。
    関連する方針・規程

    ―従業員の尊重

    • 私たちは、国籍、人種、民族、宗教、思想信条、性別、年齢、障がい、性的指向を理由とした差別を行わないとともに、多様な人材の育成と登用を約束します。
    • 私たちは、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティーハラスメント、アルコールハラスメント、その他のハラスメント行為を行いません。
    関連する方針・規程

    ―働きやすい職場環境

    • 私たちは、従業員一人ひとりが、仕事と子育て・介護・治療・学習・趣味などを両立し、柔軟な働き方ができる職場環境の整備・拡充を約束します。
    • 私たちは、生産性の向上を意識し、過重労働の防止、および長時間労働の削減を図り、働き方の変革に取り組むことを約束します。
    • 私たちは、KY(危険予知)活動、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)活動など、日常の安全衛生活動を怠りません。
    関連する方針・規程

    ―環境・社会への取り組み

    • 私たちは、東洋製罐グループ環境方針に従って、東洋製罐グループの環境目標の実現に向けて取り組むことを約束します。
    • 私たちは、国際社会や地域社会の中で良き企業市民として積極的に社会に参画し、それら社会の持続的発展に貢献することを約束します。
    関連する方針・規程
  • 第4章 危機管理の徹底

    ―危機管理の徹底

    • 私たちは、テロやサイバー攻撃、自然災害などに備えた危機管理を徹底することを約束します。
    • 私たちは、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体からの不当要求は断固拒絶し、一切の関係を持ちません。
    • 私たちは、万が一、災害や事故などの危機が発生した時には、上司や関係部門などの指示に従い、公正・誠実・透明性を持った行動をとることを約束します。
    関連する方針・規程
    • 危機管理規程
    • グループ海外事業危機管理規程

「東洋製罐グループサステナビリティ憲章」は東洋製罐グループ各社の活動の規範であり、「東洋製罐グループ行動指針」「東洋製罐グループ行動規準」は、東洋製罐グループ各社で働く全ての役員・従業員の活動の規範です。これらの規範の制定および改廃は取締役会決議にて行われます。
冊子版は連結子会社の役員および従業員へ配布し、PDF版はWEBやイントラネットで公開されています。また、海外のグループ会社の役員・従業員が正しく内容を理解できるように、英語・タイ語・中国語版も製作しています。そして、「東洋製罐グループ行動規準」については、連結子会社の役員・従業員を対象としたeラーニングを毎年実施し、継続した周知活動を行っています。