エンジニアリング・充填・物流事業

製缶・製蓋機械や飲料充填設備などの製造販売、飲料充填品・エアゾール製品・一般充填品(液充填製品)の受託製造販売、貨物自動車運送業や倉庫業などの事業を展開しております。

エンジニアリング・充填・物流事業のグループ会社

エンジニアリング
充填
物流

エンジニアリング

製缶・製蓋機械や飲料充填設備などの製造販売を行っております。

  • 東洋製罐グループエンジニアリング株式会社

    製缶機械、充填機械、包装機械、食品加工機械の製造販売および技術サービス等

  • 東罐商事株式会社

    容器素材、石油・化成品、食品用機械設備・パーツ類などの販売

  • 東洋ガラス機械株式会社

    ガラス・プラスチック容器用金型、機械の製造販売

  • Stolle Machinery Company, LLC

    製缶・製蓋機械に関わる開発・製造・販売・各種サービス

  • Stolle Machinery do Brasil Industria e Comercio Equipamentos Ltda.

    製缶・製蓋機械の製造・販売・各種サービス

  • Stolle Asia Pacific Co., Ltd

    製缶・製蓋機械部品の販売・各種サービス

  • 上海斯多里機械有限公司

    製缶・製蓋機械部品の販売

  • 斯多里機械(広東)有限公司

    製缶機械部品の製造販売

  • Stolle Europe Ltd.

    製缶・製蓋機械の販売・各種サービス

  • Stolle European Manufacturing Solutions Limited

    製缶機械の製造・販売・各種サービス

  • Stolle EMS Precision Limited

    製缶機械部品の製造販売

  • Stolle EMS Polska Sp. z o.o.

    製缶機械の製造・販売・各種サービス

  • Kanagata (Thailand) Co., Ltd.

    プラスチック製品用金型の製造販売、射出成型機用部品の製造販売

充填

お茶類などの飲料充填品、殺虫剤・制汗消臭剤などのエアゾール製品、シャンプー・ハンドソープなどの一般充填品(液充填製品)の受託製造販売を行っております。

※非連結子会社

物流

グループ会社向け貨物自動車運送業や倉庫業などの事業を行っております。

業績

売上高は2,036億71百万円(前期比2.7%増)となり、営業利益は94億22百万円(前期比7.5%増)となりました。

SWOT分析

競争優位性

エンジニアリング事業

  • 材料、成形、機械、分析、品質に関する知見を持つ当社グループの総合力を活かした技術開発体制
  • 供給力、欧米をはじめとする世界市場における安定した顧客基盤、高いマーケットシェア

充填事業

飲料充填

  • 国内・海外における高い品質への信頼
  • 国内における「容器+充填+物流」のグループトータルサービスの提供
  • 海外における幅広い内容物と中小ロットへの対応、ローコストオペレーション

エアゾール製品・一般充填品

  • エアゾール業界のリーディングカンパニーとして培ってきた高い技術力、品質管理力、開発力
  • 医薬品エアゾールにおける生産力(設備・技術)

物流事業

  • 容器荷役における各拠点を活かした高効率な輸配送

課題

エンジニアリング事業

  • 周期的な需要動向の変動に影響されない収益体制の構築

充填事業

飲料充填

  • 国内外におけるグループシナジーの創出につながる成長機会の探索と、海外における旺盛な需要に対する生産能力不足への対応

エアゾール製品・一般充填品

  • 人材の確保と育成、および属人化されている業務の見える化

物流事業

  • 協力会社を含めた人材の確保とドライバー不足への対応

リスク

  • グローバル展開にともなうカントリーリスクや地政学的リスクの影響
  • エンジニアリング事業における設備需要の周期的な停滞
  • 飲料充填における、外部環境変化にともなう原材料調達リスク、得意先による内製化への移行
  • 物流事業における2024年問題による協力会社での人材流出や採用難

機会

  • エンジニアリング事業におけるアルミ缶需要の持続的な拡大と、持続可能性やリサイクルを市場成長の主要な推進力とする展望
  • 飲料充填における嗜好の多様化
  • エアゾール製品・一般充填品における、新たな分野への製品展開による市場規模の拡大
  • 物流事業における安定的な事業基盤の構築にともなう人材の流入

持続的成長に向けた戦略

エンジニアリング事業

  • 設備販売だけではなくスペアパーツの供給や設備のアップグレードなどのサポートも含む包括的なサービスの提供
  • 営業利益、収益、運転資本を主要指標とする資本の効果的な活用、ガバナンス体制の維持
  • 製品・技術提供のためのパートナーシップ
  • 市場シェアの確保と技術の保護、および堅牢なサプライチェーンの確立

充填事業

飲料充填

  • 充填事業を基軸とした設備・容器販売と、新技術の開発

エアゾール製品・一般充填品

  • 利益率向上に向けた販売価格の見直し、生産の効率化と省人化

物流事業

  • お客さまの事業活動を止めない物流
  • 全国の拠点を活かした高効率な輸配送
  • ITを活用し、労働負荷を軽減した物流

持続的成長に向けた施策における2023年度の進捗・振り返り

1. 既存事業の持続的成長

エンジニアリング事業

  • 米国の金利上昇等による顧客の投資意欲の減退、受注減による減収・減益により、2024年度は市場状況が厳しく成長が抑制される見込みの中、スペアパーツの供給やサポートサービスの事業により収益確保を推進

充填事業

飲料充填

  • タイのToyo Seikan(Thailand)Co., Ltd.におけるPETボトル無菌充填ラインの増設(2023年12月稼働)および「PETボトル無菌充填における炭酸飲料」のUSFDAの世界初取得

エアゾール製品・一般充填品

  • 不採算製品の販売価格改定の実施

物流事業

  • 東洋メビウス(株)熊谷物流センターの開設を主軸とした、リードタイムの短縮化や輸送の効率化、省力化の実施

2. 新たな成長領域の探索・事業化・収益化

エンジニアリング事業

  • コンパクト製缶システム、新アセプティック充填システムの拡大

充填事業

飲料充填

  • 充填事業の国内外における拡大機会の探索

エアゾール製品・一般充填品

  • エアゾール製品の新用途提案(医療関連、食品・ペット市場、ドローン活用)

物流事業

  • 東洋メビウス(株)熊谷物流センターにおける、製品納品後の復路便を活用したお得意先荷物の運送受注と、それにともなう環境負荷低減の推進

3. 成長を支える経営基盤の強化

エンジニアリング事業

  • 持続可能性と企業の社会的責任(CSR)の推進

充填事業

飲料充填

  • 働き方改革の推進、IoTやロボット活用による省人化、成長分野への人材配置、製品の環境負荷低減と脱炭素社会への貢献

エアゾール製品・一般充填品

  • 新技術開発
  • 産学連携の取り組み

物流事業

  • 働き方改革の推進による、働きやすい環境の整備

4. 資本収益性の向上に向けて

エンジニアリング事業

  • 内製化の増強によるコスト削減と、技術力やリードタイムの向上

充填事業

飲料充填

  • 海外における生産能力の増強による販売数量の増加

エアゾール製品・一般充填品

  • 資本効率の見直し

物流事業

  • 東洋メビウス(株)熊谷物流センターをはじめとする、各拠点を活かした輸配送の効率化の推進

2024年度の戦略・主要施策

エンジニアリング事業

  • 短期的には市場縮小を見込んだ事業規模の調整を行いつつ、飲料缶設備の需要増が期待される地域のニーズを取り込んでいく
  • 生産性向上とコストダウンによる収益性の向上

充填事業

飲料充填

  • 需要が見込まれるアジア圏での生産能力増強・収益性の向上と、事業拡大のための追加投資を検討
  • 国外における飲料レシピ開発をはじめとするOEM生産からODM生産への事業領域拡大

エアゾール製品・一般充填品

  • 不採算製品の販売価格改定、生産ラインの集約の検討
  • Premier Centre Group Sdn. Bhd.の子会社化と、それにともなう事業シナジーの追求

物流事業

  • パレット輸送化や自社便の増車によるリードタイムの短縮化と効率化の推進