鋼板関連事業

当社のグループ会社である東洋鋼鈑株式会社を中心として、同社が創業以来培ってきた圧延、表面処理、ラミネートなどの固有の技術により鉄に付加価値を与え、缶用材料をはじめ、電気・電子部品用材料、自動車・産業機械部品用材料、建築・家電用材料など、暮らしのあらゆる場面で活躍する各種鋼板材料の製造販売を中心に事業を展開しております。

鋼板関連事業のグループ会社

※持分法適用関連会社

業績

売上高は879億42百万円(前期比1.7%増)となり、営業利益は72億71百万円(前期比56.2%増)となりました。

SWOT分析

競争優位性

  • 長年にわたり蓄積されてきた材料加工・圧延・表面処理など、専門性の高い技術および保有する技術を創意工夫で多用途・他事業へ応用展開してきた歴史

課題

  • 既存事業の維持発展
  • 事業領域の拡大および新分野開拓
  • 気候変動問題解決への貢献
  • 挑戦する人材を支援する組織文化の醸成

リスク

  • 要求品質の高まり
  • 資源の調達難・コスト増
  • 国内市場における少子高齢化による需要減少
  • 景気後退と市場競争激化(競合他社の生産能力増によるシェア低下等)

機会

  • AIの進化およびデジタル化が進むことによる生産性向上
  • EV・ハイブリッド車などの環境配慮型・省資源型製品の需要増
  • 円安にともなう海外向け製品の収益増

持続的成長に向けた戦略

  • 成長分野への経営資源投入、競争力強化
  • 事業領域・分野の開拓と環境対応
    • 伸長するEV・ハイブリッド車向け電池部材(ニッケルめっき鋼板)の供給体制構築
    • ニッケルめっき鋼板を中心とした高付加価値製品へのシフト継続による収益性の確保・向上
    • 原材料・エネルギー価格高騰に対する売価転嫁の推進
    • 次世代電池部材・高速通信基板用部材の研究・開発と上市トライアル

持続的成長に向けた施策における2023年度の進捗・振り返り

  • 車載用二次電池用部材関連設備への投資
    • 製造設備の新設(投資額約125億円、2023年11月稼働)
    • 製造設備の増設(投資額約30億円、2024年1月稼働)

1. 既存事業の持続的成長に向けて

  • 原材料・エネルギー価格の高騰やコスト増に対する売価転嫁
  • 歩留まり・生産性の向上による採算性の向上

2. 成長を支える成長基盤の強化に向けて

  • 人的資本経営の推進
  • 太陽光発電(オフサイトPPA等)の導入等による気候変動問題への対応
  • IT(ERP、RPA、AI)を活用した生産性の向上
  • 下松事業所の老朽化対策(設備更新等)

3. 資本収益性の向上に向けて

  • 車載用二次電池用部材への投資(製造設備の新設・増設)

2024年度の戦略・主要施策

  • 大幅に伸長する車載用二次電池用部材への設備投資の検討継続
    • 供給体制の着実な構築とその推進