当社グループは、金属、プラスチック、紙、ガラス等、それぞれの素材について数多くの要素技術を保有しています。これは包装容器をはじめとした製品開発の中で長年にわたり培われてきたものです。新規事業領域の取り組みにおいても、これまで培ってきた技術を異分野で活かすことや複数技術を組み合わせた製品開発などを行っています。
新規事業領域における取り組みの一つとして、東洋製罐グループホールディングスは、新たに電子デバイス向け機能性材料ブランド「MiraNeo®」を立ち上げ、そのラインナップの一つとして「超水分バリアフィルム」の開発を実現しました。
このフィルムは、世界最高水準の水分バリア性能と高い耐久性を誇り、市場における競合製品に対して大きなアドバンテージを持っています。
太陽光発電パネル業界における「超水分バリアフィルム」への関心は高く、その中で、次世代フレキシブル太陽光発電パネルのパイオニアであるEnfoil BVへの出資を通じて、「MiraNeo®」の事業拡大に取り組んでいます。2025年3月より、Enfoil BVへ「MiraNeo🄬」の太陽光発電パネル用フィルム製品の出荷を開始し、同社は本フィルムを採用した太陽光発電パネル製品の製造を進める予定です。
また、日本においても東洋メビウス株式会社の物流用トラックの屋根に、「MiraNeo®」製品を適用した太陽光発電パネルを積載して発電することにより、温室効果ガス(GHG)削減効果を検証する予定です。
今後、「MiraNeo®」超水分バリアフィルムの太陽光発電パネルへの展開を進めることで、クリーンエネルギーの普及によるGHG排出量の削減と持続可能な社会の実現を目指していきます。