国内外食市場規模は、新型コロナウイルス感染拡大による店舗休業や外出制限などが緩和されたことで大きく回復しました。レトルト食品についても、簡便ニーズの高まりや個食化の進行などを背景に、いずれも右肩上がりで推移しています。さらに、植物由来代替肉市場は2030年には886億ドルと世界規模で大きく成長すると予想されています。
このような背景を追い風に、当社は、外食産業や蔵元、インフルエンサーの方など、さまざまなお客様が自分たちで容器詰め製品を作りたいというニーズに対応し、これまでに培ってきた技術を活用することで「ふふら」の提供価値を最大化することを目指しています。また、レトルトパウチを使った保存食の提案、レトルト食品では難しいとされるプラントベースの代替肉製品、未利用魚を利用した製品等の取り組みを増やすことで、フードロスの解決に貢献します。
未来の食をつくる場として、フードテック技術を活用し、顧客のために真に価値ある製品作りのサポートを行っていきます。
大久保 亘
東洋製罐株式会社
取締役執行役員
技術開発機能統轄
テクニカルセンター長)
東洋製罐(株)テクニカルセンターでは、飲料や食品などさまざまな中身を、輸送・保管の数々の劣化要因から守り、消費者に安全・安心、最適な状態でお届けする包装容器を設計しています。さらに容器設計のみならず、お客さまに対して食品加工・充填・密封・殺菌などの技術サポートも行っています。将来的にモノだけでは無く、サービスも提供する高付加価値企業に変革することを目指し、「ふふら」を立ち上げました。
現在、「プラントベースの加工食品」や「未利用魚の缶詰」などの試作に取り組んでいます。また、近年、クラフト系の飲料や食品の製造を希望する方が増えており、そのような食品加工や充填の経験が無いお客さまを、我々のサービスを通じてサポートすることで、共に成長ができれば素晴らしいことです。
「ふふら」を立ち上げてなにより良かったことは、メンバーの意識が変わり主体的にこのサービスをどうビジネスにつなげるかを考えるようになったことで、非常に頼もしく感じています。彼らの活動がきっと未来の食卓を豊かにすることでしょう。