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東洋製罐グループは、シリコン基板にDLC(Diamond Like Carbon)をコーティングし、特殊な表面処理技術を施したDNAチップ「ジーンシリコン®」を通じて、医療と研究分野での貢献を続けています。
このたび、骨髄異形成症候群(MDS)に関連した新たな「SF3B1遺伝子変異検査キット」の販売を開始しました。
これからも多様な疾患に対応する遺伝子変異検査キットの開発・普及を通じて、医療の質の向上と、より良い医療環境の実現に寄与していきます。
東洋鋼鈑株式会社では、2004年から独自の表面処理技術を施したDNAチップ「ジーンシリコン®」を製造販売しています。1枚のチップで複数の遺伝子を同時に解析できる機能を備えており、持病の診断といったヘルスケア分野に貢献するほか、食品分野での検査や研究への応用も可能です。2020年には、骨髄増殖性腫瘍(MPN)に関連するDNAチップを販売しており、1万人以上の患者の診断と治療方針の決定を支えてきました。
2023年1月、骨髄異形成症候群(MDS)に関連する「SF3B1遺伝子変異検査キット」の販売を開始しました。MDSは高齢者に多い疾患で、日本全国で年間約10,000例(人)が診断されています。一部のMDS患者様の細胞では、遺伝子に異常が起きていることが明らかになってきており、SF3B1遺伝子も対象の1つです。現在、このキットは国内大手の臨床検査会社で受託解析に利用されています。今後も遺伝子解析技術の進化を追求し、医療の進歩への貢献とQOL(生活の質)の向上に挑戦していきます。