着脱可能な遠隔型スプレー缶噴射装置
「SABOT-3」

当社グループは、2023年より、ドローン用の遠隔型スプレー缶噴射装置「SABOT-3」の販売を開始しました。長年培ってきた製缶・充填技術を活用した専用スプレー缶および噴射装置を最新のドローンに搭載することでドローンに「作業力」を付与し、少子高齢化による労働人口減少といった社会課題解決の一役を担います。

2021年、日常のさまざまな場面で活躍するスプレー缶をドローンから発射できる「SABOT」の販売を開始、2023年3月には、より安全で使いやすく、実用性を高めるために進化を遂げた「SABOT-3」の販売を開始しました。
「SABOT-3」はドローンにマーキング剤や補修剤等が入ったスプレー缶を着脱することができ、遠隔操作で内容物を噴射することができるスプレー缶噴射装置です。「SABOT-3」を通じてドローンに「作業力」を与えることで、人の立ち入りが困難な場所での空撮や点検にとどまらず、ドローンによる作業補助や応急処置といった新たなドローンの可能性を引き出しました。これにより、作業効率化の促進や少子高齢化による労働人口減少といった社会課題解決への貢献が期待されており、多くの企業や団体が実証実験・導入等を進めるなど、今後の展開が注目されています。

「SABOT-3」による噴射効果を高めるために、殺虫剤や、塗料、頭髪用品等で使用される従来のスプレー缶をベースに、風に流されにくく、ビーム状に安定した噴射が可能なドローン専用のスプレー缶を開発しました。このような安定噴射に加え、容器を含めた装置全体の安全性、ノズル等の開発を実施するなど、当社グループの技術力とノウハウを活かし、安心してお使いいただける仕様を提供しています。

一般社団法人日本UAS 産業振興協議会（JUIDA）が主催する「Japan Drone & AAM Awards 2023｣※において、当社グループの「SABOT-3」が「オーディエンスアワード」を受賞いたしました。同賞は、専門家や有識者による事前審査にてノミネートされた製品・技術／サービスの全部門中から、会期中の来場者投票による得票が一番多かったものに贈られます。ご来場者さまより「ドローンに新しい利用価値を与える良い製品」「容器を知り尽くしたプロだからこそ達成できた、製品の安全性と完成度を感じる」といったお声をいただくなど、高いご関心をお寄せいただきました。
※ ドローン産業の発展を奨励することを目的として、優れた製品やサービスを国内外に発信するため、部門ごとに実施しています。革新的で将来性のある製品・技術、サービス、新規ビジネスなどについて、その栄誉が称えられます。