実証実験期間中の回収総数は609個で、そのうち紙製食品容器は452個(74.2%)を占めました。回収量は期間を通じて増加傾向を示し、検証日である1月15日と、3月27日の回収量を比較すると約2.6倍に拡大しました。また、回収された紙製食品容器は、1個にわずかな食物残渣の付着が確認されたものの、それ以外はリサイクルパルプの原料として使用可能な品質を満たしており、臭気もほとんど確認されませんでした。リサイクルパルプの原料として使用可能な品質であり、食物残渣の付着や臭気もほとんど確認されませんでした。この結果から、エコノバ利用者による適切な洗浄・乾燥が行われていることが確認されました。
一方、回収総数のうち本実証実験の対象外となるものは157個(25.8%)で、その約8割をプラスチック製ヨーグルト容器が占めました。本実証実験と東罐興業が過去に実施した紙製食品容器の回収実証の結果から、エコノバをはじめとする多品目を扱う回収拠点では、常駐スタッフによる分別時のサポートや適切な案内が、回収物の品質の向上に有効であると考えられます。
さらに、エコノバのスタッフへの聞き取り調査では、リサイクルに適した品質の回収物をより多く確保するためには、回収対象品目を視覚的に分かりやすく示す表示やサンプル展示による案内の重要性が示されました。また、取り組みへの認知向上施策としては、啓発物の掲示やチラシ配布、地域イベントでの案内など、複数の手法を組み合わせた情報発信が効果的であるとの意見が得られました。
東罐興業および協力各社(大本紙料株式会社、株式会社日誠産業、アミタホールディングス株式会社)は、本実証実験で得られた成果と課題を踏まえ、さらなる回収促進に取り組みます。啓発展示やチラシ配布、地域イベントによる案内等による認知拡大に加え、回収ボックス投入口の改良やサンプルの展示などを通じて、異物混入の低減を目指します。あわせて、回収拠点の拡大や地域事業者、ブランドオーナーとの連携を推進し、家庭から排出された紙製食品容器のリサイクルスキームの社会実装を目指します。東罐興業は、今後もより多くの方が日常的に資源循環へ参加できる機会を創出し、分別・リサイクルへの理解促進を通じて、可燃ごみの削減とサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。