従業員の尊重:自律的成長の実現(人材の育成)

グループで連携した人材育成

東洋製罐グループは、グループで連携して人材育成を推進しています。若手層を対象とした論理的な思考方法を習得するためのロジカルシンキング研修、新任の役職者を対象とした管理職研修、MOT(技術と経営の融合)をベースに技術系若手リーダーを選抜対象としたTLP(テクニカルリーダーズプログラム)をグループ共通で実施することで、グループ内の人材交流を図り、個社を超えたグループ一体感の醸成、人的ネットワークの構築を進めています。従業員の自己啓発のサポートとして、通信教育の修了者には受講料を全額補助する制度を設けています。2023年度はグループ16社で延べ2,938件の申し込みがありました。また、語学力強化推進を目的にTOEIC受験料の全額補助制度を導入しています。
グループを牽引する次世代のリーダー育成を目的として、主力会社の部長・課長層を対象に「次世代経営者育成研修」および「TSGBC(東洋製罐グループビジネスカレッジ)」(部長層対象、課長層対象)を実施し、経営に関する「知」の習得とリーダーとしての「軸」の確立を目指しています。TSGBC第10期はグループ7社から選抜された23名のメンバーが参加し、「2030年に向けてなすべきこと」について5チームに分かれ、テーマ探索と自社課題に向けた事業提案に取り組みました。

グループ共通教育体制図

グループ共通の社内研修(2023年度実績)

  • 表は左右にスクロールできます
分類 研修名 実施期間・回数 参加人数(名) 合計延べ時間
選抜研修 次世代経営者育成研修(10期) 2023年6月~2024年3月 15
(男性14、女性1)
1,429
TSGBC(10期) 2023年6月~2024年6月 23
(男性21、女性2)
3,502
TLP(第16期) 2023年7月~2024年2月 30
(男性28、女性2)
3,255
階層別研修 新任上級管理職研修 2泊3日 計5回 40
(男性39、女性1)
930
新任管理職研修 2泊3日 計5回 68
(男性64、女性4)
1,581
新任係長研修 オンライン3日間 計8回 104
(男性90、女性14)
2,418
ロジカルシンキング研修 オンライン3日間 計7回 105
(男性73、女性32)
1,628
合計 385
(男性329、女性56)
14,743
  • 1日7.75時間で計算した結果を四捨五入して算出

従業員のキャリア自律を支援する「社内副業制度」

東洋製罐グループホールディングスでは、従業員が異なる部署の業務に自ら手を挙げて従事できる仕組みを通じて、スキルアップやモチベーションの向上、さらにはキャリア自律を通じてエンゲージメントを高めることを目的として、社内副業制度を2023年6月より導入しました。
受け入れ部署側も、新規業務や、既存メンバーでは知見やマンパワーが不足している業務に対して、新メンバーの参画で新しい見解や感性を得る機会が増え、業務効率の向上や、多様性から新たな発想や価値が生まれることを期待しています。

通信教育制度・公的資格取得奨励制度

東洋製罐グループでは、従業員の成長を支援するために2つの制度を採用しています。

通信教育制度

技能や資格、語学等400以上の通信教育講座を毎年開講し、各人が自由に選択、受講することができます。定められた期間内に修了すると、受講料全額がキャッシュバックされます。

公的資格取得奨励制度

業務上必要な資格や免許の取得にかかる費用(受講料・受験料・交通費等)を会社が全額負担します。また、一部の難易度の高い資格や免許を取得した際は、費用負担のほかに奨励金を支給する社内制度「公的資格取得奨励制度」を設けており、学び・成長したい人を全面的にバックアップしています。

海外での取り組み

イギリス

Stolle Europe Ltd.

Stolle Europe Ltd.では、技術分野における新しい世代の育成と、将来にわたる事業継続のために、社内の育成プログラムである見習い制度を実施しています。

Stolle European Manufacturing Solutions Limited

Stolle European Manufacturing Solutions Limitedでは、約30名の学生を招待し、見習い制度について紹介するオープンデイを実施しました。製造、組み立て、加工部門などを見学し、現場で働くメンバーから話を聞きました。

アメリカ

Stolle Machinery Company, LLC

オハイオ州にあるStolle Machineryのシドニー組み立て工場は、2023年10月6日から10月13日に開催された製造業週間に参加し、アッパーバレー・キャリアセンターの精密加工および電気クラスの約60人の学生を招待しました。学生たちは実際に機械や設備に触れ、現場のメンバーと話しながら、製造業のキャリアについて学びました。
このPre-Apprenticeプログラムでは、アッパーバレー・キャリアセンターと提携し、学生に実際の製造環境でのスキルと知識のさらなる開発のため、共同学習の機会を提供しています。今後は、マイアミバレー全域の学生に対して学びの機会を提供できるよう取り組んでいきます。