近年、世界的な資源制約や環境問題に対応するため、循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行が加速しています。日本でも資源自律経済の実現を目指した取組が進められていますが、再生材の利用拡大や地域循環システムの構築は途上にあり、自治体間の更なる連携や、分別・回収・再資源化の高度化・スキーム構築が課題となっています。経済産業省は、広域的な循環システムの構築と、再生材の安定供給に向けた各種施策を進めており、株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二)が上記事業の委託先に採択され、三菱ケミカル、日本ポリエチレン、日本ポリプロ、カナオカホールディングス、大日本印刷、東洋製罐グループホールディングス、三井物産、三井物産流通グループ、リファインバース(以下「連携9社」)も大都市圏において本実証に参画する運びとなりました。
※令和7年度資源自律経済確立産官学連携加速化事業費(広域自治体における資源循環システムの構築に向けた実証事業)に係る委託先の採択結果について(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/saitaku/2025/s250729001.html
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| 事業者 | 主な役割 | 概要・活動内容 |
|---|---|---|
| 三菱ケミカル株式会社 | 再資源化 | 廃プラスチックをケミカルリサイクルにより油化し、基礎化学品の製造を実施。全体スキームの統括。 |
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日本ポリエチレン株式会社 日本ポリプロ株式会社 |
樹脂製造 | 油化によって得られた基礎化学品を用い、ポリエチレン/ポリプロピレンを製造。 |
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株式会社カナオカホールディングス 大日本印刷株式会社 東洋製罐グループホールディングス株式会社 |
廃プラスチックの提供および容器包装製造 | 工場から排出される廃プラスチックの提供に加え、容器包装の製造・評価を実施。 |
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三井物産株式会社 三井物産流通グループ株式会社 |
廃プラスチックの回収 | 廃プラスチックの回収・輸送を担当。 |
| リファインバース株式会社 | 廃プラスチックの回収および前処理 | 廃プラスチックの回収、脱墨・分別などの前処理を実施し、再資源化工程に供給。 |