茨城県鹿嶋市(市長:田口伸一)、リファインバース株式会社(代表取締役社長:越智晶 本社:東京都千代田区)、三菱ケミカル株式会社(代表取締役社長:筑本学 本社:東京都千代田区)、東洋製罐グループホールディングス株式会社(代表取締役社長:中村琢司 本社:東京都品川区)、キユーピー株式会社(代表取締役社長執行役員:髙宮満 本社:東京都渋谷区)、株式会社カスミ(代表取締役社長:折本文孝 本社:茨城県つくば市)の6者は、プラスチック容器の循環を目指す「プラリレープロジェクト」において、2025年9月~2025年11月に茨城県鹿嶋市内で回収したドレッシングキャップおよびペットボトルキャップを破砕・油化・樹脂化※1を経て再資源化し、その再生材を用いて成形したキャップを採用したドレッシング製品を数量限定で販売します。これにより、回収から再商品化・販売までの循環サイクルを実現しました。※2
今回再生されたキャップを採用した対象製品は、キユーピー「深煎りごまドレッシング」、「シーザーサラダドレッシング」、「テイスティドレッシング黒酢たまねぎ」の3種で、いずれも限定100本ずつとなります。販売は4月22日(水)より、カスミ鹿嶋スタジアム店サービスカウンター横の「プラリレー特設棚」にて開始します。※3
本プロジェクトは、茨城県内におけるプラスチック容器の循環を目的として、同県鹿嶋市を含む6者間で、2025年2月に締結された包括連携協定に基づき、6者それぞれがプラスチックをリレー形式で繋いでいく実証実験プロジェクトです。これまで主に焼却・廃棄されてきた使用済みプラスチック(ドレッシングキャップ・ペットボトルキャップ)に対し、新たなソリューションとなるケミカルリサイクル※4を用いて、このたび食品用容器における再生材の採用を実現。県内で回収から再製品化までのサイクルを完結させたことで、地域型資源循環のモデルケースとなることを目指します。
※4:化学的な分解工程によって油、ガス、原料へ戻すリサイクル方法。ドレッシングキャップやペットボトルキャップ等の使用済みプラスチックは、油やガス、モノマーといった化学原料に戻して再資源化することが可能です。
ケミカルリサイクルにおいて、重要なのは資源を分別して集めることです。プラスチックの中でもPE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)などリサイクルに適している素材がある一方で、適していないものとして塩化ビニルや、異なる樹脂やフィルムが重ね合わせられた複合素材、金属やガラスなどプラスチック以外の他素材が含まれるものなど、見た目だけでは分解が困難な製品もあります。これらの素材が混ざるとプラスチックを再生することは困難になります。また、著しく汚れが付着したプラスチックは、カビなどの菌や虫などが混入するリスクも高くなります。中間処理においてこれらを分別したり洗浄したりすることは、コスト増にもつながるため、可能な限り家庭や事業所から回収する段階で分別することが望ましいです。そこで本プロジェクトでは、以下4つの取り組みを行いました。
1 鹿嶋市立高松中学校にて、分別ワークショップの実施
2 鹿嶋市の小中学校向けに、オンライン授業(鹿嶋っ子環境教室)の実施
3 鹿嶋市の小中学校14校で、ドレッシングキャップおよびペットボトルキャップの回収
4 カスミ鹿嶋スタジアム店にて、ドレッシングキャップの店頭回収
高松中学校での分別ワークショップでは、生徒たちがご家庭で集めたプラスチックごみを、PE、PP、PET(ペット)、PS(ポリスチレン)、複合素材、その他の6種類に分別しました。見た目が同じような容器でも、用途や製造方法、流通条件等によって素材が異なることも多く、素材の表示がない製品もあり、自分たちの手で分別することによってプラスチックに対する理解が深まったとの声が多く聞かれました。また、作り手側も「分別する側は何がわかりづらいのか?」といったユーザーの声を聴き、表示の工夫や捨てる時を考えた製造方法など、業界横断で取り組むべき課題を再認識しました。ワークショップの詳細は鹿嶋市のページをご覧ください。
プラリレープロジェクト発足の目的は、特定地域内でのクローズドループを実現するための座組を確立し、一連の循環サイクルを回すことでした。今回、茨城県内で回収した資源を再製品化して販売するまでのプロセスを完遂することができたのは、大きな成果です。今後は、啓発・回収・再生・製品化・販売というプロセスを実施する中で見えてきた課題や、関係者からの声を「プラスチック容器の循環に関する検証レポート」として取りまとめる予定です。
また、今後の活動方針については、引き続きプロジェクト関係者で協議を継続していきます。プラスチックの循環と持続可能なくらしの実現に向け、今後も6者はそれぞれの役割を果たし、活動を推進していきます。