従業員の尊重:多様な人材の共創・働き方改革
多様な人材の共創
DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進
東洋製罐グループが企業競争力を高め、永続的に発展していくためには、誰もが自己の能力を最大限に発揮し、自分自身が成長とともに、グループの成長にも貢献していく必要があります。そのために、性別や年齢、国籍、人種、民族、宗教、思想信条、障がいの有無、性的指向などにかかわらず、誰もが自分らしく活躍し、お互いの違いを認め合いながら、グループに貢献できる職場づくりを推進しています。
東洋製罐グループでは、「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」の2つの柱の1つとして「多様性への対応」を掲げ、人権・DE&I推進分科会の活動を通じて、新たな価値創造につながる人材プラットフォームの整備を進めています。
女性活躍推進のさらなる拡大
東洋製罐グループは、女性活躍推進法、次世代育成支援対策推進法に基づき、「一般事業主行動計画」を作成し活動しています。
従業員全員が働きやすい環境をつくることによって、全ての従業員がその能力を十分に発揮できるようにするため、2021年度より以下のように取り組みを進めています。
人事部門を中心に各社と情報を共有し、入社時、育児休業取得時など各キャリア段階に合わせてきめ細かい対応を進めていきます。上司である管理職のコミュニケーション力の向上や、女性従業員本人のキャリア形成に関する意識づけにつなげるなどの仕組みづくりを行います。
前回計画から継続して女性採用比率拡大に取り組むため、製造現場の作業軽減につながる設備導入の推進、多様な働き方に対応できるような制度の改善や充実を図ります。
誰もが自分らしく活躍できる組織づくりに向けて多様性への対応を推進
2024年度に発足したダイバーシティ推進部会では、グループ横断のプロジェクトチームを結成し、「多様性への対応」の実現に向けた課題解決に取り組んでいます。性別や年代にかかわらず、家庭やプライベートも充実させる働き方の実現が、事業の継続およびビジョンの達成において重要であるとの考えのもと、活動に取り組んでいます。2026年3月に、育児と仕事の両立支援をより充実させることを目的に、国内グループ会社の社員を対象とした「育児と仕事の両立支援に関するアンケート」を実施しました。2026年7月には各社の人事担当役員へ結果を報告するとともに、4つの具体策を提言し、3つの事項について検討を依頼しました。2027年1月開催予定の分科会では、各社の検討結果を共有します。また、当社グループでは、2026年3月の国際女性デーに合わせて、「ダイバーシティを活かす組織とは」をテーマに、グループ社員によるトークセッションと外部講師によるセミナーを開催しました。今後もこうした取り組みを通して、グループ全体のダイバーシティへの理解促進と意識向上へとつなげていきます。
外国人雇用の取り組み
東洋製罐グループでは、国籍を問わず、各拠点の方針や事業に適した人材を採用しています。
外国籍従業員が働きやすい環境づくりのため、外国籍が多い事業所においてはニーズのヒアリングを行うとともに、多言語による情報提供を行っています。
シニア層の活躍推進
定年延長を実施
東洋製罐グループでは2024年度まで60歳を定年としていましたが、グループ7社※において、2025年4月より、定年年齢を60歳から65歳に引き上げる制度改定を実施しました。「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」の実現に向けて、従業員の多様な働き方・キャリア形成支援の拡充を通じてエンゲージメントを高めることで、全員が活躍できる組織を目指します。- 東洋製罐グループホールディングス、東洋製罐、東洋鋼鈑、東罐興業、日本クロージャー、メビウスパッケージング、東洋ガラス
キャリア形成支援施策の実施
東洋製罐グループホールディングスおよび東洋鋼鈑は、2024年9月~10月にかけて50代管理職を対象としたセルフ・キャリアドックを試行導入しました。これは、年齢や昇進などのキャリアの節目にキャリアコンサルティング面談やキャリア研修などを行い、従業員のリスキリングの支援を含めた主体的なキャリア形成を支援する取り組みです。本試行導入の結果を踏まえ、今後の本格導入に向けた準備を進めていきます。東洋製罐グループは、グループ人事ポリシーに基づく取り組みを行うことによって従業員のエンゲージメントを高め、1人当たりの生産性(EBITDA)を向上させる人的資本経営に取り組んでいます。本キャリア形成支援施策は、グループ人事ポリシーに基づく取り組みの中の「自律型人材の育成」に該当します。
※図は左右にスクロールできます

性的マイノリティ(LGBTQ)に関する取り組み
東洋製罐グループでは、「品格を重んじ、あらゆる事に日々公明正大に努めます。」を信条に、「人権の尊重」「多様性の受容」「差別やハラスメントの禁止」を「東洋製罐グループ行動規準」に掲げて、当社グループで働く全ての人たちの人権と個性が尊重される職場づくりを目指しています。
具体的には、当社グループで働く全ての役員、従業員が実践、遵守すべき行動の規範として制定している東洋製罐グループ行動規準に「私たちは、国籍、人種、民族、宗教、思想信条、性別、年齢、障がい、性的指向を理由とした差別を行わないとともに、多様な人材の育成と登用を約束します。」と明記し、従業員に共有しています。さらに、各社の就業規則においても、「性的指向・性自認に関する言動により、他の労働者に精神的な苦痛や不利益を与えたり、就業環境を害する行為」を禁止しており、行動とルールの両面から差別的な取り扱いをしないように取り組んでいます。
また、セクハラ、パワハラ、マタハラといった各種ハラスメントをはじめ、いかなる内容についても匿名で相談ができる相談窓口を、社内、外部それぞれに設置しています。
障がい者雇用の取り組み
東洋製罐グループでは、障がいの有無にかかわらず、あらゆる従業員が気持ち良く働ける職場環境となるよう取り組んでいます。一例として、東洋製罐グループ本社ビルではバリアフリー対応や多機能トイレの各階設置などの設備面の整備や、聴覚障がい者向けの音声文字変換アプリの導入などを行っています。
雇用については、地域の特別支援学校からの実習受け入れや採用を実施する事業所や工場があるほか、地域活性化のために農園型障がい者雇用に取り組む会社もあります。また、トライアル雇用制度の活用やチームビルディングの強化により、継続して就業できる環境づくりへの取り組みも広がっています。グループ会社が法定雇用率を達成できるよう活動を続け、多様な人材が活躍できる環境を整えていきます。
2024年6月1日時点 障がい者雇用率:2.4%
- 対象:東洋製罐グループホールディングス/東洋製罐/東洋鋼鈑/東罐興業/日本クロージャー/メビウスパッケージング/東洋ガラス
祈祷室の導入
ジャパンボトルドウォーターは、信仰の多様性に配慮し、宗教や宗派を問わずに利用できる祈祷室を男女別に設置しています。また、Stolle Machinery UK Ltd. は宗教的包摂と文化的尊重を重視し、すべての個人が尊重される職場を目指して祈祷室を導入しました。
働き方改革
東洋製罐グループでは、従業員一人ひとりが能力を十分に発揮できる働きやすい環境を整備するために、働き方改革を推進しています。育児や介護、治療と向き合う従業員を支援する各種休業・休暇制度、短時間勤務制度、時差勤務制度など、多様な働き方を支える制度を導入し、仕事と家庭や治療の両立を積極的に支援しています。
働き方改革の推進に向けた主な支援制度
※ 東洋製罐グループホールディングス、東洋製罐、東洋鋼鈑、東罐興業、日本クロージャー、メビウスパッケージング、東洋ガラス、東洋エアゾール工業、TOMATECがそれぞれ導入している主な支援制度となります。各社により内容や適用条件等に違いがあります。育児関係制度
- 育児休業制度
- 子の看護休暇取得可能年齢
- 育児のための短時間勤務制度
- 育児のための始終業時間の繰り上げ繰り下げ
介護関係制度
- 介護休業制度
- 介護休暇制度
- 介護のための短時間勤務制度
- 介護のための始終業時間の繰り上げ繰り下げ
各種休暇制度
- 半日有給休暇制度
- 時間単位有給休暇制度
- 失効有給休暇積立制度
- 配偶者赴任同行休暇
- ボランティア休暇制度
多様な働き方を支える制度
- フレックスタイム制度
- テレワーク制度
長時間労働是正に向けた取り組み
東洋製罐グループでは各国の労働関連法や労使間の協定(労働協約)などに基づき、適切な労働時間および休息時間、時間外労働、休暇などに関する規則を就業規則で定め、従業員一人ひとりが健康でいきいきと生産性高く働くことができる、ウェルビーイングの実現を目指しています。
日本国内における具体的な事例として、勤怠管理システムの整備にあわせて、管理精度の向上、多様な働き方を目指したフレックスタイム制度やテレワーク制度の制定および利用促進、年次有給休暇取得奨励日の設定、ノー残業デーの設定などを実施し長時間労働の是正に向けてさまざまな取り組みを推進しています。
男性の育児休業取得推進
東洋製罐グループでは、男性の育児休業の取得を推進しています。男性も積極的に家事・育児に参画できるよう、育児と仕事の両立をサポートする制度や、具体的な利用事例を紹介するなど、制度を利用しやすい環境づくりに取り組んでいます。
また、男性・女性の育児休業取得者の体験談やインタビューを社内広報誌に掲載するなど、性別を問わず育児をしながら多様な働き方を選択できる環境・風土づくりを進めていきます。
「ホワイト物流」推進運動※1
東洋製罐グループホールディングスは2022年2月、国土交通省、経済産業省、農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、持続可能な物流環境実現に向け、自主行動宣言を提出しました。
東洋製罐グループ企業では、13社※2が内容を検討のうえ宣言しており、グループの製造業、物流業および物流協力会社が協業し、実現に向けて各社で活動を行っています。
東罐ロジテックでは、全国通運株式会社、日本貨物鉄道株式会社および株式会社 T2と共同で、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」※3の実証を、2025年7月14日より関東ー九州間で開始しました。本実証は、労働環境改善、労働力不足の解消など、持続可能な物流の実現を目指し、モーダルコンビネーションとして初めて「往復」で実施し、T2が開発したレベル2※4自動運転トラックを用いて、東罐興業が取り扱っている飲料用紙コップ等の紙容器およびプラスチック製容器を輸送しています。
- 深刻なドライバー不足への対応として、(1)トラック輸送の生産性向上、物流の効率化、(2)女性や60代以上の運転者なども働きやすい労働環境の実現に向けた運動で、国土交通省、経済産業省、農林水産省が企業に対して参加を呼び掛けている。
- 対象: 東洋製罐グループホールディングス/東洋製罐/東洋鋼鈑/東罐興業/日本クロージャー/メビウスパッケージング/東洋ガラス/東洋エアゾール工業/TOMATEC /日本トーカンパッケージ/東洋メビウス/東罐ロジテック/下松運輸
- トラックと鉄道の親和性を高め、相互に補完し合う輸送モデル
- ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
事業会社の取り組み
2025年度の取り組み
女性活躍推進を目的とした取り組み「かがやきプロジェクト」を実施
東洋製罐では、2022年度より女性活躍推進プロジェクト「かがやきプロジェクト」に取り組んでいます。2025年度は以下の取り組みを実施しました。
- 仕事と育児の両立を支援するため、上司に向けた研修動画「仕事と育児両立中部下のマネジメントスキル」を公開しました。将来子どもを持つことを考える従業員向けの研修動画「仕事と子育ての両立に向けて」の対となる内容です。
- 6月にダイバーシティ推進部会へ参加しました。グループ各社との情報交換や当事者同士の意見交換を通じて、グループ全体でのダイバーシティ推進に向けた議論をすすめています。
- 東洋製罐が定める女性活躍推進デー(3月8日)に向けて、“あなたの「 」が、東洋製罐を強くする”をテーマとした推進啓発ポスターを掲示しました。
女性活躍推進啓発ポスター
障がい者雇用促進の取り組み
東罐興業小牧工場では、障がい者雇用の促進に取り組んでいます。専門のジョブコーチを配置し、個々の特性に応じた業務のサポートを行うとともに、障がいの特性に関する勉強会を開催するなどにより、周囲の理解と配慮を促す啓発活動を継続しています。
ライフプランセミナーを開催
TOMATECは、60歳以降も同社で継続的に活躍することやシニアライフへの備えを目的として、3月に「ライフプランセミナー」を開催しました。東罐共栄株式会社および株式会社FREESTYLEから講師をお招きし、57歳以上の社員を対象にライフプランニングの必要性やその効果についてご説明いただきました。受講者一人ひとりが専用ソフトを用いて、将来のライフプランシミュレーションを実施しました。