従業員の尊重:自律的成長の実現(人材の育成)

東洋製罐グループは、グループ人事ポリシーに基づき、国籍、人種人権、性別、障がい、キャリア等にかかわらず、個性を活かして活躍できる組織風土の醸成、グローバルで「競争し挑戦する」人材の最適配置・育成、ライフステージの変化に合わせた柔軟な働き方の実現に取り組むことで、新たな価値創造につながる人材プラットフォームを整備します。

グループで連携した人材育成

東洋製罐グループは、グループで連携して人材育成を推進しています。若手層を対象としたロジカルシンキング研修、新任の役職者を対象とした管理職研修、技術系若手リーダーを選抜対象としたTLP(テクニカルリーダーズプログラム)をグループ共通で実施することで、グループ内の人材交流を図り、個社を超えたグループ一体感の醸成、人的ネットワークの構築を進めています。また、従業員の自己啓発のサポートとして、通信教育を導入しています。2024年度はグループ16社で3,081件の申し込みがありました。
グループを牽引する次世代のリーダー育成を目的として、主力会社の部長・課長層を対象に「次世代経営者育成研修」および「TSGBC(東洋製罐グループビジネスカレッジ)」を実施しています。今期のTSGBCは2開催に分けて、グループ7社から選抜された37名のメンバーが参加し、テーマ探索と自社課題に向けた事業提案に取り組みました。

グループで連携した人材育成

グループ共通教育体制図

グループ共通の社内研修(2024年度実績)

  • 表は左右にスクロールできます
分類 研修名 実施期間・回数 参加人数(名) 合計延べ時間(時間)
選抜研修 次世代経営者育成研修(11期) 2024年6月~2025年3月 14
(男性14、女性0)
1,551
TSGBC(アドバンス) 2024年6月~2024年11月 17
(男性17、女性0)
1,007
TSGBC(11期) 2024年9月~2025年10月 20
(男性18、女性2)
2,735
TLP(第17期) 2024年7月~2025年2月 24
(男性20、女性4)
2,604
階層別研修 新任上級管理職研修 3日間 計6回 37
(男性37、女性0)
860
新任管理職研修 3日間 計5回 100
(男性86、女性14)
2,325
新任係長研修 オンライン3日間 計8回 117
(男性99、女性18)
2,720
ロジカルシンキング研修 オンライン3日間 計7回 107
(男性77、女性30)
1,659
合計 436
(男性368、女性68)
15,461
  • 1日7.75時間で計算した結果を四捨五入して算出

社内副業制度と越境学習の機会提供

東洋製罐グループホールディングスでは、従業員が自ら手を挙げることができる仕組みを通じて、スキルアップやモチベーションの向上、そしてキャリア自律によるエンゲージメント向上を目的として、社内副業制度と越境型リーダーシップ開発プログラムを導入しています。
社内副業制度では、他部署の業務へ参画することで、本人の成長のみならず、受け入れ部署においても多様な視点の導入による業務効率の向上や新たな価値創出が期待されます。越境型リーダーシップ開発プログラムでは、リアルな社会課題の解決に取り組むことを通じて、リーダーシップやチームビルディング、課題解決力の習得を目指しています。
2024年度は、社内副業制度において18名がグループ内の9つの業務テーマに従事したほか、越境型リーダーシップ開発プログラムにおいては、10名が社外団体から募集された8つの社会課題テーマの解決に向けてプログラムに参加しました。

越境学習

通信教育制度・公的資格取得奨励制度

東洋製罐グループでは、従業員の成長を支援するために2つの制度を採用しています。

通信教育制度

技能や資格、語学等400以上の通信教育講座を毎年開講し、各人が自由に選択、受講することができます。定められた期間内に修了すると、受講料全額がキャッシュバックされます。

公的資格取得奨励制度

業務上必要な資格や免許の取得にかかる費用(受講料・受験料・交通費等)を会社が全額負担します。また、一部の難易度の高い資格や免許を取得した際は、費用負担のほかに奨励金を支給する社内制度「公的資格取得奨励制度」を設けており、学び・成長したい人を全面的にバックアップしています。

海外での取り組み

イギリス

Stolle Europe Ltd.

Stolle Europe Ltd.では、技術分野における新しい世代の育成と、将来にわたる事業継続のために、社内の育成プログラムである見習い制度を実施しています。

Stolle European Manufacturing Solutions Limited

Stolle European Manufacturing Solutions Limitedでは、約30名の学生を招待し、見習い制度について紹介するオープンデイを実施しました。製造、組み立て、加工部門などを見学し、現場で働くメンバーから話を聞きました。

アメリカ

Stolle Machinery Company, LLC

オハイオ州にあるStolle Machineryのシドニー組み立て工場は、2023年10月6日から10月13日に開催された製造業週間に参加し、アッパーバレー・キャリアセンターの精密加工および電気クラスの約60人の学生を招待しました。学生たちは実際に機械や設備に触れ、現場のメンバーと話しながら、製造業のキャリアについて学びました。
このPre-Apprenticeプログラムでは、アッパーバレー・キャリアセンターと提携し、学生に実際の製造環境でのスキルと知識のさらなる開発のため、共同学習の機会を提供しています。今後は、マイアミバレー全域の学生に対して学びの機会を提供できるよう取り組んでいきます。