東洋製罐グループホールディングスの健康経営

従業員一人ひとりが健康でいきいきと生産性高く働くことができるために

当社は東洋製罐グループ人事ポリシーに基づき、健康経営を推進しています。

東洋製罐グループ人事ポリシー

2023度まではプレゼンティーズムに関与する症状を特定できていなかったため、具体的な対策が取れていませんでしたが、2024年度よりストレスチェックの中で独自アンケートを実施し、「就労に支障をきたしていると感じている不調原因」を調査しています。その結果、一番多かったのが「腰痛・肩こり・頭痛・眼精疲労」で、従業員の30.4%が回答しました。プレゼンティーズムに大きく関与する症状を改善することは生産性向上において重要であるため、その健康課題解決策を検討し綜合研究所と協力ながら取り組んでいます。
健康投資として、2024年度は眼精疲労すっきりセミナーを開催し、デスクワークにおけるさまざまな健康障害を解決するための方法を学びました。その他、人事施策では、キャリア研修・長時間労働対策等も併せて実施し、多角的視点での取り組みにより、2025年度は全体的に改善傾向にあります。

眼精疲労すっきりセミナー

「就労に支障をきたしていると感じている不調原因」調査結果

  • 表は左右にスクロールできます
2024年度 2025年度
腰痛・肩こり・頭痛・眼精疲労 30.4% 26.3%
憂うつ・イライラ・不眠など
(こころの不調)
20.1% 19.7%
アレルギー疾患(花粉症など) 19.3% 17.6%
生理痛など女性特有の不調 12.0%
(女性従業員の41.5%)
12.8%
(女性従業員の40.6%)
治療中の持病 11.6% 9.7%

従業員自らの行動変容へのきっかけ作り

2018年より希望者には活動量計を無償で提供し、自己健康管理に役立てています。会員数は増加、歩数イベント参加率は2024年度は減少しましたが、適正体重維持者率や喫煙率は改善傾向にあります。
また、定期健康診断後は、産業医や保健師、看護師による健康指導やサポートを実施しています。

  • 2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響でイベント実施なし

当社の3ヵ年計画(2026年度達成目標値)と現状

  • プレゼンティーズムの改善

    仕事に支障が出るほどの病気や不調がある従業員の減少
    85%以上
  • アブセンティーズムの低減

    休業者数の減少
    【メンタルヘルス】0.9%以下
    【メンタルヘルス以外】0.5%以下
  • 高ストレス者比率の低減

    10%以下(前年度より下げる)
  • 総合健康リスクの低減

    100以下(当社目標は83以下)
  • エンゲージメント

    52.7以上

2026年度目標達成のために

目標に対して現状は、メンタル不調休業率がまだ達成できておらず、高ストレス者率の減少も不安定であります。また、総合健康リスクにおいては基準となる100は下回っているものの、自社として設定している設定年度より3ポイント減には達していません。2026年度目標達成のために今後はその課題に有効と思われる健康投資を行っていきます。

従業員自らが立ち上げた「健康ワーキンググループ」

部署の壁を越えメンバーが集まり、健康ワーキンググループ(以下、健康WG)を立ち上げました。健康WGでは、従業員の健康増進に向けた研究開発プロジェクトとして、「健康習慣づくりプログラム」をスタート。身体年齢をはじめとした健康状態を数値で「見える化」し、日常の運動習慣を実践することで実際にどれだけ変化があるかを体験することを目的としたPoC(Proof of Concept:概念実証)プロジェクトです。
オープニングセミナーは産業医による「運動習慣づくりの重要性」をテーマに講話いただき、その後、身体年齢測定会、運動習慣改善サポートプログラム(ちょいトレ)の実施、外部講師によるヨガセミナーを開催。開始から4ヶ月後に再度身体年齢測定会をおこない、効果検証をします。
運動習慣がつくことで、生活習慣病の予防や改善、引いてはメンタルヘルスに効果が期待洩れるため、引き続き健康WGの活動を支援していきます。